COVID-19感染拡大前と比べてプノンペンの物価が大幅に上昇しており、一般的な庶民の食事は、大体2.5~5USDかかり、ホーチミシ内と比べてもかなり高い。
メディア関係の仕事をしているホーチミン市在住のジー・コアさんは、8月上旬に訪問したカンボジアについて以下のように話してくれた。
カンボジアとベトナムは国境を接しており、私の故郷もカンボジア国境に隣接しています。私が初めてカンボジアに行ったのは約10年前で、その後は、コロナの時期以外は毎年少なくとも1回はカンボジアに行っていました。
ホーチミン市から国際バスでカンボジアに行き、さらにそこからカンボジア国内の様々な場所に行くことが出来ます。COVID-19発生から2年が過ぎ、カンボジアとベトナムの国境の移動はほぼ通常に戻りました。通常の出国手続きに加えて、カンボジア側からはワクチンの接種証明書の提示のみが求められます。
私がカンボジアによく旅行に行く理由は、地理的に近いことと巨大なベトナム人コミュニティがありベトナム語が通じやすいからです。もう一つの大きな理由は、私の住むホーチミン市に比べて物価が同じか少し安いことです。国境を超えて別の国へ行ってもシンガポールなどの物価の高い国に行く時に比べて少ない費用で済みます。しかし、今回のカンボジア旅行でカンボジアの物価が安いという考えは改めさせられました。交通費、飲食費、ホテル代など、どれも急激に値上がりしていました。
以前は、ホーチミン市からプノンペンへ向かうバスの片道料金は20万~30万VNDでした。しかし、8月14日に私が乗ったバスは片道で60万VNDもしました。もし往復のチケットを買うと少し割引があります。調べてみると、以前このルートで運行していたバス会社は、まだ完全には活動を再開できていないようです。プノンペンまでは6~7時間で、出入国手続きによって多少時間が変わります。
カンボジアではリエルという通貨とUSDが流通しています。この2つの通貨はどちらも使用可能で、路上の飲食店からブランドショップまでどこでも使えます。市内の為替レートは1USDが約4000リエルとなっています。例えば2万リエルの食事をした場合、1万6000リエルと1USDで払うことも可能です。しかし、為替レートは、店によって多少異なるので、事前に確認しておいた方が無難です。お店側もこの2つの通貨を使ってお釣りを返してきます。
食事にはそんなにお金がかからないだろうと思い、まず50万VNDを8万リエルに(公式レートではありません)両替しました。夕方にプノンペンに到着した時には腹ペコだったので道端の食堂に入って揚げ魚とご飯を注文しました。お会計をすると1万リエル、約6万VNDだといわれました。ホーチミン市で同じ額を払えば食事に飲み物まで付けられる金額です。この時、プノンペンの物価が想像以上に上がっていることに気付いたのです。
その後、カンボジアに10年住んでいる女性とお会いした時に、「これだけ物価が高いと、本当に海外に来た感じがします。」と話しました。
翌日の朝、非常に小さい焼いた鶏もも肉とご飯を食べて5000リエル払いました。値段自体は許容範囲ですが、以前はこのような食事であれば3000~4000リエル程度でした。もしレストランに入って食事をするとさらに値段が上がり、どの料理も5~8USDします。カンボジア人はあまり野菜を食べないので、もし野菜料理も食べたいならさらに数ドルは支払う必要があります。そうすると1回の食事代金が15~20USDほどかかることもあります。カンボジアのように一人あたりの所得が低い国では、想像できないほどの値段です。
思ったより物価が高いので、両替したお金はすぐに使い果たしてしまいました。私は、持っていた現金をさらに両替し、クレジットカードで払えるところはクレジットカードで払うことにしました。最終的に今回の旅行では、当初の予算の2倍の費用が掛かりました。
これからカンボジア旅行に行く予定のある人は、為替レートの問題があるのでUSDを用意しておいた方が便利です。特に週末は銀行が休みで、個人の両替商しか開いていません。私は20万VNDをUSDに両替して7USDでした。これは、1USDが2万8571VNDというレートで、ベトナム国内のレートより3500VND以上高くなりました。
また、昔カンボジアを旅行した時の記憶では、カンボジアの農村部はかなり貧しく、立派な一軒家を建てている人は滅多にいませんでした。しかし、今回の旅行では、状況が完全に違いました。モクバイ-バベット国境ゲートからプノンペン市内へ向かう国道沿いの風景は大きく変わり、多くの一軒家が立ち並び、多くの工業団地が出現していました。
出典:18/08/2022 VNEXPRESS
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