朝、メールを受信すると大量のメールが届いており、そのほとんどが迷惑メール。SPAMマークを付けてゴミ箱に移動して……ふと気がつくと1時間経過。こんな経験はないでしょうか。
迷惑メールは「販促関係」、「詐欺(フィッシング)・なりすまし」、「ウィルス付き」など、自身が不快に思うメールの総称です。人によって判断基準が曖昧なため、根絶は困難を極めますし、判定も同様です。
例えば、以前に訪れたレストランからのメール。美味しかったしまた行きたいと思っていれば「通常メール」ですし、二度と行くかと憤慨する方にとっては「迷惑メール」です。いくらAIでも感情まではわかりませんから、判定の精度はなかなか上がりません。
そうではない「詐欺・なりすまし」や「ウィルス付き」などの迷惑メールはなぜ届くのでしょう? PCがウィルス感染してアドレス帳が流出、顧客管理システムから悪意を持った人が不正に抽出、などの人災が原因の場合。また、メールアドレスは文字列の集まりですから、組み合わせを総当たりして送信し、エラー返信がなければ存在していると人為的にリスト化する場合もあります。
一般的には、受信者が同意しているメール(オプトインメール)は迷惑メールとして扱われません。例えばメルマガは、相手が「この内容のメールを受信する」と同意しないと送信できません。私信メールは同意の必要はありませんが、同意がないのに送りつけられる場合は、仮に自社の顧客であっても迷惑メールです。法整備も進んでいますから、メールの送受信には注意が必要です。