9月5日、ハノイ市で何百人もの人がペットボトル、紙、鉄くずの入った袋をドンダー区人民委員会のオフィスに運び、返礼品を受け取る姿が見られた。
ここでは、環境部の職員がリサイクル品の仕分けを行っている。リサイクルのゴミの量に応じて、石鹸、シャンプー、消毒液、洗顔料等を受け取れることになっており、約2時間で、1.5トンを超えるリサイクルゴミが集まった。
返礼品を受け取ったドンダー区在住のAさんは語る。
「リサイクル可能なゴミを他のゴミと一緒に埋めるのは、資源の無駄使いです。私はこの活動が長期継続的され、人々がリサイクルゴミを収集する習慣を持つことを期待しています」
このリサイクルゴミを返礼品に交換する活動は、ハノイ都市環境社(Urenco)が8月中旬から実施している廃棄物分別プロジェクトの一環で、廃棄物はリサイクル可能な廃棄物とそれ以外の廃棄物に分別される。
毎週土曜日の朝、ホアンキエム、ハイバーチュン、バーディン、ドンダ―の4つの区の合計7ヶ所で、環境部の職員がリサイクルゴミを受け取っている。住民はモバイルアプリをインストールして環境部の職員に連絡することで、家庭のリサイクルゴミの回収日を設定することも可能となっている。
Urenco社の担当者によると、このプロジェクトの主な目標は、市内に2ヶ所あるごみ埋立て処分場の過剰な負荷を減らすことだ。ゴミを埋立処分する方法は、将来的に見て適切な処分方法とは言えなくなるとみられている。
環境部の担当者は、「私たちはすでにゴミをリサイクルして資源に変え、人々の生活に役立てる工場を持っています」と話す。
廃棄物の分類はこのプロジェクトの最初のステップになる。また、今後は発電用の資源にも活用できるようにするため、廃棄物をリサイクルゴミ、有機ゴミ、可燃ゴミ、不燃ゴミなど多くのカテゴリーに分類する計画だ。
14年前、ハノイ市は廃棄物を有機、無機、リサイクルの3つのカテゴリーに分類するプロジェクトを実行したが、分類後のゴミのリサイクル技術が未熟であったために、3年間で打ち切られている。
現在、ハノイ市では毎日約6500トンの家庭ゴミが発生している。そのうち約5000トンがナムソン処理場、1300トンがスアンソン処理場で埋立てに使用されており、それ以外のゴミは、いくつかの小さな焼却炉で焼却されている。
8月20日、首相はリサイクル廃棄物とプラスチック廃棄物を資源とみなし、プラスチック廃棄物の量を削減するための管理、処理、リサイクルに関する指示33号を公布した。
天然資源環境省では、再生可能廃棄物とプラスチック廃棄物をリサイクル資源と考え、固形廃棄物の分類、収集、処理、再利用に関する管理規則の立案を進めている。
出典:5/9/2020 VNEXPRESS
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