2023年のホーチミン市への海外送金は約95億USDとなり、全国への送金額の半分以上を占めている。
ベトナム国家銀行ホーチミン支店のデータによれば、2023年のホーチミン市への海外からの送金額は前年比43%増の94.6億USDとなり、過去最高を記録した。これは、2022年の送金額が少なかったこともあり、過去10年で最も高い伸び率となっている。
ホーチミン市への海外送金額は全国への送金額の半分以上を占めており、依然として全国トップの自治体である。この数字は2023年のホーチミン市への海外直接投資額(FDI)の約2.7倍であり、域内総生産(GRDP)の14%を占めている。
ホーチミン市への海外送金額の半分以上をアジアが占めており、昨年から140%も増加した。ベトナム国家銀行ホーチミン支店のグエン・ドゥック・レン副支店長によれば、アジア各国では労働力市場、観光、サービスなどが門戸を開き、経済・政治環境が安定していたことが2023年の海外送金額の増加に好影響を与えており、今後もこの傾向は続くとみられている。
一方でアフリカとアメリカからの送金額は減少している。特に例年アジアに次いで高い割合を占めているアメリカ大陸からの送金額が大きく減少しており、全体に占める割合も29%から10%に低下している。
海外からの送金は、外貨の需給バランスを確保することに貢献する資金源の1つであると同時に、外国為替市場を効果的に支えている。これは、一部の国における通貨高やインフレが為替レートや金利に一定の圧力を与えている状況下においては特に意味がある。
ホーチミン市人民委員会によれば、海外からの送金は、ホーチミン市の経済発展に貢献するだけでなく、ホーチミン市の金融センターの発展を促進し、財源を拡大することにも貢献している。
出典:01/24/2024 VNEXPRESS提供
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