ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は、韓国のユン・ソンニョル大統領との会談で、両国関係は引き続き良好に発展することを確信していると述べた。
共産党中央委員会渉外部の発表によれば、6月23日の午後に共産党中央委員会本部で韓国のユン・ソンニョル大統領を出迎えたグエン・フー・チョン書記長は、2022年末に両国政府が、両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに引き上げた直後に、ユン・ソンニョル大統領夫妻がベトナムを訪問したことを歓迎すると述べた。
チョン書記長は、ユン大統領のベトナム訪問が新たな節目となり、両国関係の更なる発展に貢献することを確信していると述べた。
チョン書記長は、両国関係が時間の経過とともにより強固なものとなり、今後も両国国民の利益のために更に良好な関係が発展していくことを期待していると述べた。チョン書記長は、両国の首脳会談や協力関係をさらに密にすることを提案した。
チョン書記長はベトナムは、韓国のような親しい国々をはじめとして、世界のあらゆる国の友人であり、信頼できるパートナーとなるために改革を続けるだろうと述べた。
ユン大統領は、ベトナムは韓国にとってアジアの重要なパートナーであり、過去30年間両国はお互いを尊重してきたと評価した。また、ユン大統領は、今回のベトナム訪問が今後30年の韓越関係発展の新たな出発点となり、両国がともに発展することを期待していると述べた。
ユン大統領はさらに、両国は若者の育成を重視しており、韓国政府は引き続きベトナム人学生の教育を支援し、ベトナム人の学生が韓国の高度教育機関で学び、両国の強固な架け橋となる人材を育成するための条件を整えると述べた。
6月23日の午後にはファン・ミン・チン首相がユン・ソンニョル大統領と政府官邸で会談し、両国が包括的な戦略的パートナーシップを締結した初年度に韓国の大統領がベトナムを訪問した意義を高く評価し、ユン大統領並びに韓国政府が両国関係を非常に重視していることを表していると述べた。
チン首相は、ベトナム政府は韓国との関係を一貫して重視しており、より長期的なビジョンと高い目標を定めた両国関係の新たな枠組みを構築したいとして、両国の自由貿易協定（VKFTA）と地域的な包括的経済連携（RCEP）を効率的に展開し、両国の貿易額を早期に1000億USDまで拡大させ、2030年には安定したバランスを保ちながら1500億USDまで引き上げるという目標達成に向けて双方が努力することを提案した。
チン首相は、韓国政府がベトナムの強みである農水産品や果物などに対して引き続き門戸を開放し、ベトナム企業がより深く韓国企業のグローバルサプライチェーンへ参入することを支援し、韓国企業のベトナム投資規模拡大をサポートするように要請した。
ユン大統領は、韓国政府は引き続き韓国企業のベトナム投資を奨励し、支援していくと述べ、両国が防衛産業における協力関係を強化し、ベトナム政府がベトナムに投資している韓国企業を引き続き支援し、問題を解決してくれることを期待すると述べた。
6月23日の午後にはブーン・ディン・フエ国会議長も国会議事堂でユン大統領と会談をおこなった。経済、貿易、投資などの面での両国の協力関係を高く評価して、フエ国会議長は両国が貿易条件をさらに整え、安定的でバランスのとれた形で両国の貿易拡大を促進することを提案した。
これに対してユン大統領は、韓越関係は近年ますます密接になっており、東アジアのモデルになり得ると述べたうえで、両国関係の発展にとって、法的基盤の整備と様々な分野での協力活動の促進においてベトナムの国会が重要な役割を果たしていると評価した。
ユン・ソンニョル大統領は、6月22日から24日までベトナムを国賓訪問した。ベトナム政府は23日に国家主席府で歓迎式典を開催し、ユン大統領を歓迎するために21発の礼砲を発射した。
ベトナムと韓国は1992年12月に国交を樹立し、2009年10月に戦略的パートナーシップを締結した。更に両国は2022年12月に両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げした。
韓国はベトナムにとって最も重要なパートナー国の1つであり、投資額では世界第1位、ODA額は世界第2位、貿易額では世界第3位となっている。2022年の両国の貿易額は870億USDに達し、2021年から11.4％増加している。2023年4月時点で、ベトナムには韓国からの9500件以上の有効な投資プロジェクトが存在し、登録資本総額は820億USD弱となっている。
韓国はベトナムにとって世界で2番目に大きな労働力受入れ市場であり、韓国にとってもベトナムは、世界で2番目に大きな労働力送り出し国となっている。現在、韓国国内では約4万8000人のベトナム人労働者が働いている。
出典：23/06/2023 VNEXPRESS
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