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【国際】豪州がベトナムの気候変動対策を支援

(C) VNEXPRESS

オーストラリア政府は、メコンデルタ地域の気候変動対策のためにベトナムに約6000万USDを支援すると発表した。

外務省の発表によると、8月22日にファン・ミン・チン首相は、ベトナムを公式訪問しているオーストラリアのペニー・ウオン外務大臣と会談した。

チン首相は、両国の外務省がこれまでに締結された協定や文書の履行および、新規プロジェクトの立案と協力活動を引き続き促進させ、両国関係をより高い段階に引き上げるための基盤づくりを進め、今後の首脳会談に向けた準備を整えるよう提案した。

チン首相は、両国が教育、労働、文化交流などの協力を強化し、両国の企業がそれぞれの得意分野へ投資することを奨励し、気候変動対策、エネルギー転換、デジタル経済、デジタルトランスフォーメーションなど新しい分野での協力を促進させる必要があると強調した。

オーストラリアのウオン外務大臣は、オーストラリア政府は両国の戦略的パートナーシップを重要視しており、両国関係を新たな段階に引き上げたいと考えていると述べた。ウオン外相はさらに、オーストラリアの新たな資金協力として、メコンデルタ地域の気候変動対策に約6000万USDを供与すると述べた。

チン首相は、これまでの政府開発援助(ODA)および、ベトナム人学生や研究者に対する奨学金を通じての支援に対してオーストラリア政府に感謝の意を表明した。

周辺地域と国際問題について話し合ったウオン外相は、オーストラリアはASEANの中心的役割とASEANと締結した包括的な戦略的パートナーシップを重要視していると強調し、オーストラリアは引き続きメコンデルタ地域を支援し、平和で安定したバランスの取れた地域の構築に貢献し、国際法を尊重すると説明した。

ベトナムとオーストラリアは1973年に外交関係を樹立し、2018年3月に両国関係を戦略的パートナーシップに引き上げた。2022年の両国の貿易総額は157億USDとなり、2021年から26.7%増加した。オーストラリアはベトナムにとって世界第7位の貿易相手国であり、ベトナム産のライチ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、冷凍エビなどを輸入している。

2023年4月末時点で、オーストラリアはベトナムに569件の投資プロジェクトを抱えており、総投資額は20億USDで、主に製造、宿泊サービス、医療、農林水産業への投資をおこなっている。ベトナムもオーストラリアに88件の投資プロジェクトがあり、総投資額は5億9200万USDでオーストラリアに投資している世界79ヶ国中第10位となっている。主な投資分野は林業、卸売・小売業、製造業などとなっている。

オーストラリアはベトナムにとって最大の無償援助提供国の1つだ。外交関係樹立以降、オーストラリアのベトナムに対するODA総額は30億AUDとなっている。

現在、オーストラリアには35万人のベトナム人が在留しており、オーストラリアの外国人コミュニティでは5番目の大きなコミュニティとなっている。

出典:22/08/2023 VNEXPRESS
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