ホーチミン市メトロ1号線(ベンタイン駅―スオイティエン駅)は、今年末までに建設工事が完了し、2024年6月までに運営スタッフの教育訓練を完了させ、その1か月後から営業を開始する見込みだ。
これは、9月21日都市鉄道管理委員会(MARU)がホーチミン市交通運輸局に提出したプロジェクト展開状況報告書に記載されていた内容だ。上記のスケジュールは、メトロ1号線の建設工事が96%以上完成し、地下と高架部分を含めた全線の試験走行が実施されたことを踏まえてMAURが提案したものとなる。
それによれば、ホーチミン市初の都市鉄道の建設工事は2023年末までに完成する予定だ。2024年3月には、電気システムの設置が完了し、同時に施工業者は、工事の点検と補修を実施し、各設備と機械の動作確認をして、スムーズな運営を確保する。
MAURは、2024年中頃までに高架駅とつながる歩道橋を建設し、同時にシステムの安全評価認証の取得と運営スタッフの教育訓練を実施する。このプロジェクトにかかわる全ての政府機関から承認を得た後で、メトロ1号線は2024年7月から営業活動を開始する予定となっている。
現在、ホーチミン市交通運輸局が検討しているメトロ1号線の運賃計画によれば、運賃は移動距離に基づいて算出される。乗車区間が5㎞未満の場合は1万2000VNDで、5㎞~10㎞が1万4000VND、10㎞~15㎞が1万6000VND、15㎞以上が1万8000VNDとなっている。1か月定期は26万VNDだ。また、1日券と3日券の販売も予定されており、それぞれ4万VNDと9万VNDとなっている。
以前、メトロ1号線プロジェクトは2021年末の完成が予定されていたが、新型コロナの影響や契約付録19号の締結の遅れなどによって予定通りに完成することが出来なかった。さらに、システム安全評価認証に関する一部の規定、基準、手続きが未整備だったこともプロジェクトの進捗状況に影響を与えた。
MAURによれば、メトロ1号線にはCP1aパッケージ(ベンタイン駅―オペラハウス前駅区間)の地下構内壁の設計に関していくつかの問題がまだ残っている。また、高架駅とつながる歩道橋の建設についても用地収用の問題が解決していない。MAURは、関係各機関と連携し、計画通りにプロジェクトを完成させるための調整を進めている。
メトロ1号線の総投資額は43兆7000億VNDで、1区のベンタイン市場前からトゥードゥック市のロンビン車両基地までの約20㎞を繋いでいる。これは、ホーチミン市にとって初めての都市鉄道プロジェクトであり、2012年にスタートした。メトロ1号線に次いで、ベンタイン―タムルーン間を繋ぐメトロ2号線についても、2025年の工事着工、2030年の完成に向けて用地収用と技術インフラの移転が進められている。
出典:21/09/2023 VNEXPRESS
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