ゲアン省ジエンチャウ県に所在するベトグローリー社の約5000人の従業員が6日間の出勤ボイコットから職場に復帰した。
10月9日の朝、ベトグローリー社の幹部らは、地元政府機関の担当者とゲアン省労働組合並びにジエンチャウ県労働組合のスタッフと共に工場の入り口に立って仕事に復帰する社員を出迎えた。これより前の10月6日にも約1000人の従業員が職場に復帰していた。
工場に戻った女性従業員は、「毎月のガソリン手当が13万VND、食事手当が10万4000VND増額されることになったのは、正しい判断で、仕事へのモチベーションが戻りました。以前のような残業が無くて月の手取りが500万VND弱の給料では、生活出来ませんから、私たちは職場をボイコットしたんです」と話す。
ジエンチャウ県労働組合のハー・フイ・ドン会長は、多くの従業員は現在ベトグローリー社が支払っている基本給は妥当な金額だと理解しており、この点については不満を述べていないと指摘する。「今回の6日間の職場ボイコットの主要な目的は、ガソリン手当と食事手当の増額を要求するものでした。現在、企業はこれらの要求を受け入れたので、全員が解決方法に賛同し、製造現場に戻りました。」とドン会長は話す。
10月2日の午後、ベトグローリー社の約6000人の従業員が、基本給の昇給、生産量の調整、就業期間に応じた13か月目のボーナスの支給、会議削減、ガソリン手当と食事手当の改善を求めて職場をボイコットした。
10月7日になってベトグローリー社は1ヶ月の勤務日数26日に基づいて、ガソリン手当と食事手当を調整した。以前の食事手当は1日あたり2万VNDだったが2万4000VNDに増額し、ガソリン手当も1日1万VNDから1万5000VNDに増額した。
ベトグローリー社はさらに、生産ボーナスを1~3の各レベルごとに現行の2万~3万VNDから5万~6万VNDに増額した。但し、基本給の調整については、ジエンチャウ県の最低賃金364万VNDに対して413万VNDを支払っており適切であるとして応じなかった。
ベトグローリー社は、100%外資の革靴製造輸出企業として2019年に設立された。この会社では、2021年と2022年の初旬にも労働争議が発生したことがある。
ジエンチャウ県全体では、外資系企業3社を含めた33社が縫製と革靴製造をおこなっている。
出典:09/10/2023 VNEXPRESS
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