中国交通建設グル―プの代表者は、ベトナムの南北高速鉄道を含めた多くのプロジェクトへ投資したい意向を示した。
これは、中国で開かれた第3回一帯一路国際協力サミットフォーラムにおいて、中国港湾建設公司の社長兼、中国交通建設グループ代表のバック・ゴック・チェン氏がベトナム計画投資省のグエン・チー・ズン大臣と会談した際に明らかにした内容だ。
中国交通建設グループは、1996年からベトナムで活動している。バック・ゴック・チェン氏によればこれまでに同グループは、ベトナム国内でハノイ-ハイフォン高速道路プロジェクト、カイメップ-チーバイ港湾開発プロジェクト、ヴィンタン-ビントゥアン火力発電所プロジェクトなど20以上のインフラとエネルギープロジェクトを成功に導いてきた。
同社は将来的にベトナムの南北高速鉄道開発計画などの大規模なプロジェクトにも参加していきたいと考えている。南北高速鉄道プロジェクトは、全長1500㎞以上で20の地域を通過する総投資額616億USD以上の重要プロジェクトだ。このプロジェクトはベトナム政治局によって、既存の鉄道路線を活用し、都市鉄道、主要経済センター、国内外への物流ハブ拠点を繋ぐ、国のバックボーンと位置づけられている。
中国交通建設グループはさらに、ホーチミン市-チュンルーン高速道路拡張プロジェクト、、ホーチミン市-モクバイ高速道路プロジェクト、ドンダン-チャーリン高速道路プロジェクトや各地の風力発電プロジェクトについても言及した。
計画投資省のグエン・チー・ズン大臣は、ベトナムは、高い財務能力、技術力、管理能力を有する企業が、主要なインフラプロジェクトの入札に参加することを奨励していると述べた。
ズン大臣は、中国交通建設グループの投資拡大計画を歓迎する一方で、過去に中国企業が参加した一部のインフラプロジェクトについて限界も指摘した。
ズン大臣は、”共有、協力、支援、相互補完、相互利益”という方針に基づき、中国交通建設グループは、ただの建設業者ではなくベトナムにおける戦略的投資家として振る舞う必要があると指摘する。また中国交通建設グループは、ベトナムが効率的かつ持続可能な形でインフラを開発管理出来るようにし、ベトナムと中国の首脳クラスが合意したインフラ開発に向けた協力の実現に貢献するために、経験を共有し、人材育成や技術移転に取り組む必要があるとも述べた。
バック・ゴック・チェン氏も中国港湾建設公司は、同社と中国交通建設グループが真に両国の懸け橋となれるようにベトナムのインフラ開発プロジェクトに効率的に参加できるように努力すると述べた。
出典:20/10/2023 VNEXPRESS
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