世界的な経済不況や多くの不測の事態により、ホーチミン市は今年の経済目標達成が困難となったが、来年は7.5~8%の経済成長を目指すとしている。
これは、12月6日に開かれたホーチミン市人民評議会の会議において、ホーチミン市人民委員会のボー・バン・ホアン副主席が述べた内容だ。2023年のホーチミン市の経済成長率は5.8%と予測されており、年初の年間経済成長目標であった7.5~8%は達成できない見通しだ。
ホーチミン市は、ベトナム経済発展の原動力とみなされており、統計総局が公表したデータによれば、2020年、ホーチミン市は国のGDPの21.8%に貢献しており、2021年には15.46%、2022年には15.55%と常に高い貢献度を示している。
来年の経済目標についてホーチミン市は、国家予算の歳入目標を100%達成し、観光収入は190兆VND以上、外国人旅行者訪問数約600万人、市と各県、村との通信インフラを100%整備し省レベルのデジタルトランスフォーメーション指数で国内トップ5入りを目指すとしている。
社会活動に関してもホーチミン市は学齢対象者(3歳から18歳)1万人あたり297ヶ所の教室を設置し、職業訓練を受けた労働者の割合を87%以上まで引き上げ、14万以上の新規雇用を創出し、トゥードゥック、ホックモン、クチの3つのエリアで総合病院を開業させることを目指している。
行政改革に関してホーチミン市は、公共サービスの行政手続きで100%オンライン化を目指しており、市民による行政機関サービス満足度95%を目指す。
第10期ホーチミン市人民評議会の第13回定例会議は12月6日から8日まで開催された。会議の2日目には、人民評議会の会長、副会長並びに、人民委員会の主席、副主席、各委員の信任投票が実施された。
今回の会議で、ホーチミン市人民評議会は、ホーチミン市が必要とする分野の専門家、科学者、特殊技能者の報酬に関する国会決議98を具体化した報告書の作成、食品安全局の権限、職務内容、組織に関する規定の作成、総投資額2兆VND以上のカットライ港へつながるグエンティディン通りの拡張工事、3.7兆VNDの4区のグエンコアイ橋建設工事、1兆VND以上のビンタイン区チューバンアン通り補修工事などの大型プロジェクトの方針などを決定した。
更に、評議会のメンバーは、ホーチミン市の各行政部門、各区の人民委員会主席および、ホーチミン市人民委員会主席からこれまでに達成された成果、業務の実施状況などの説明を受けた。
出典:06/12/2023 VNEXPRESS提供
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