サヴィルズベトナムの調査によれば2023年のホーチミン市のアパート投資による利益率は7.7%で、昨年の9.4%から下落した。
サヴィルズベトナムは、2023年のホーチミン市内の30件のアパートプロジェクトにおける投資利益率(販売価格の上昇と賃貸利益を合わせたもの)を調査した。その結果、利益率は7.7%となり、昨年から1.7ポイントも下落していたことが分かった。
これより前に出たバットドンサン誌のレポートでは、2023年のホーチミン市のアパート投資利益率は4.6%で、コロナ前の6~8%から下落している。実際、2023年のアパート賃貸価格は多くの区と県で大幅に下落している。具体的には4区が9%、1区が20%、ビンタイン区が11%、10区が3%、3区が7%の下落となっている。ホーチミン市内のアパート販売価格も1~4%下落しており、これらの要因がアパートの投資利益率を押し下げた。
サヴィルズベトナムのフイン・ティ・フーン・ザン副社長はこの状況について、2023年のホーチミン市のアパート賃貸投資利益率は4.8%で依然とそれほど変わっていないが、アパートの販売価格が1.9%減少しており、アパート投資利益率全体を押し下げたと説明する。
利益率が減少したとはいえアパートへの投資は依然として魅力的だと専門家は指摘している。バットドンサン誌によれば、2015年から2022年の8年間におけるアパートへの投資は、証券、金、外貨、土地、定期預金などと比べても利益率が高く、年12.5%に達している。2024年のホーチミン市内のアパート賃貸価格は4~6%上昇する可能性があり、それに応じて賃貸利益率も4.9~6%となる見込みだ。販売価格はそれほど大きく上昇しないが、少なくとも下落する可能性は低いと予測されている。
サヴィルズベトナムによれば、少なくとも今後3~5年はアパート投資は依然として安全な投資先になると見ている。土地が少なく、法的な問題もあるため、ホーチミン市内のアパートの供給は依然として不足した状態だ。そのため、市場が厳しい初期には、投資家はキャッシュフローのために賃貸を検討し、市場が再び過熱して売却益が得られる時期を待つことになる。
出典:21/16/2024 VNEXPRESS提供
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