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【経済】第2四半期のGDP成長率6.93%の見込み

(C) VNEXPRESS

2024年第2四半期のGDP成長率は、6.93%と推定されており、過去5年間で2番目に高い成長率となる見込みだ。

6月29日に統計総局は、2024年上半期の経済状況に関する記者会見をおこなった。それによれば、2024年第2四半期のGDP成長率は、前年比6.93%の増加と推定されている。この数字は、2020年から2024年までの過去5年間で2022年第2四半期に次いで2番目に高い成長率となっている。2024年上半期のGDP成長率は、6.42%と推定されている。

製造業、建設業、サービス業が依然として高い割合を占めており、経済成長を支えている。

その中で、製造業と建設業は成長の勢いを維持しており、一部の主要製品は大幅に増加し、新規の受注ニーズに応えている。上半期のこの業界の成長率は、前年同期比で7.54%増で、過去5年間で見ると2022年上半期の8.32%に次いで高くなっている。

世界的な消費需要の回復傾向を受けて、サービス業と輸出分野も高い成長率を記録し、経済成長に貢献している。この分野の成長率は6.64%で、2020年と2021年の上半期の1.18%と5.06%を上回っている。

残りの農林水産業も安定した成長を維持しており、前年同期比で3.15%の成長を記録し、経済全体の成長率に0.27ポイント貢献している。

2024年上半期のベトナムの貿易黒字額は116.3億USDと推定され、昨年の134.4億USDを下回った。ただし、貿易総額は3685.3億USDとなり、輸出額も輸入額も前年同期から14.5~17%増加している。

ベトナムの最大の輸出相手国は、依然としてアメリカで2024年上半期の輸出額は543億USDに達している。最大の輸入相手国も依然として中国で、輸入額は670億USDとなっている。

2024年上半期には、11万9600社が新規に設立されたり、市場に復帰しており、月平均は、1万9900社となっている。一方で、撤退した企業数は11万300社となり、月平均は1万8400社となっている。

2024年第2四半期の製造業分野の業績見通し調査の結果では、楽観視していると回答した企業が37.4%あり、第3四半期に業績が改善すると回答した企業は40.7%に達している。

6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.17%の上昇で、前年同期比では1.4%の上昇となった。上半期のCPI上昇率は、前年同期比で4.39%の上昇となった。6月のコアインフレ率は、2.75%で、上半期の平均上昇率を下回っている。

統計総局傘下の製造業・建設業統計室のフィー・ティ・フーン・ガー室長は、製造業は第2四半期に明らかな回復の傾向を見せており、様々な指数が前月や前四半期を上回っていると述べた。

「今年は電力不足もなく、需要が高いにもかかわらず製造と消費のバランスは安定しています」とガー室長は述べ、消費需要の伸びが生産を上回っている点について、在庫の消費に繋がり、製造業にとっては良い兆候だと付け加えた。

しかし、ガー室長によれば、国内の製造業は依然として一定の困難に直面している。製造業の指数は、昨年の減少から大幅に増加し、増加率は2020年を上回っているものの、コロナ前や2021年と2022年は、下回っている。中でも、鉱業は近年衰退の一途をたどっている。また、セメント、ビール、自動車、バイクなどの一部の製造分野では、まだ明確な回復の兆しが見られない。

ガー室長は、3万社以上の企業を対象に実施した調査を引用して、製造業にとって最大のボトルネックは、国内市場の需要低迷にあると述べた。他にも、企業は原材料費の高騰、依然として高い金利などの問題にも直面している。

縫製業や電子部品製造などの一部の産業は、輸出注文が減少したり、スキルのある熟練した労働者が不足しているなどの問題に直面している。また、消費需要の低迷は、セメント業者や食品加工業者に打撃を与えている。

ガー室長によれば、企業からの要望は、原材料価格の高騰、労働力不足、資金不足などの問題解決に集中している。そのような状況下で、企業は、政府に対して需要を刺激し、貿易促進を強化し、ベトナム製製品の消費を促す政策を期待している。企業はまた、銀行融資の金利を引き下げ、融資手続きの簡略化、融資条件の緩和なども求めている。

出典:2024/06/29 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載