10月21日午後に国会は、全議員440人中440人が賛成という圧倒的な承認を得て、2021年から2026年を任期とする国家主席にルオン・クオン党中央委員会書記局常任委員を選出することを決めた。
ルオン・クオン新国家主席は、就任直後に宣誓のため登壇した。
「祖国の神聖なる金星紅旗の下、国会と全国の有権者の前で、ベトナム社会主義共和国国家主席に選出された私、ルオン・クオンは、祖国、国民、ベトナム社会主義共和国憲法に絶対的な忠誠を誓い、党、国家、国民により与えられた任務を成功させるべく努力します」とルオン・クオン氏は述べた。
ルオン・クオン氏はフートー省出身の67歳。第11期～13期党中央委員会委員、第12、13期党中央委員会書記、第13期政治局員、第15期国会議員などを歴任している。
1975年にベトナム人民軍に入隊してから50年近い軍人としてのキャリアにおいて、クオン氏は主に政治と党の活動を担当してきた。クオン氏はこれまでに、第2軍団政治委員、第3軍区政治委員を務め、2011年にベトナム人民軍政治総局副局長に就任し、5年後にはベトナム人民軍政治総局長となった。2019年1月にルオン・クオン氏は、ベトナム人民軍の最高位である大将に昇進した。
5月16日には当時ベトナム人民軍政治総局長だったルオン・クオン大将は、政治局によって辞任したチューン・ティ・マイ氏の後任として中央委員会書記局常任委員に任命されていた。
国家主席は国家元首であり、内政及び、外交においてベトナム社会主義共和国を代表するとされている。国家主席は国会議員の中から投票によって選出され、国会に対して責任を負い、業績を報告する義務を負う。
憲法では国家主席について、憲法、法令の公布、国会に対して国家副主席と首相の任命や解任を提案する、国会の決議に基づき副首相、大臣及び、その他の政府メンバーの任命と解任をするなどの職務と権限が定められている。
国家主席はまた、最高人民裁判所長官及び、最高人民検察庁長官の選任や解任を国会に提案したり、特別恩赦を決定する権限を有している。
さらにベトナム人民軍を統括し、国防安全保障評議会議長を務めることになっている。
出典：2024/10/13 VNEXPRESS提供
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