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【事件】化学物質に汚染されたもやしを回収

(C) VNEXPRESS

大手小売りチェーンのバックホアサンは、化学物質に汚染されたもやしはバンメトート支店でのみ販売されており、全て回収済みだと発表した。

12月26日にダクラク省警察は、バンメトート市内の6か所のもやし生産施設を査察し、危険化学物質でもある成長促進剤6-ベンジルアミノプリンに浸されたもやし20トン以上を発見し、関係者4人を逮捕した。

警察の捜査によれば、このグループは2024年に禁止されている化学物質に浸したもやし約2900トンを販売しており、1日あたりの生産量は8~10トンに及ぶ。 今回捜索された施設のうちの1つは、毎日350~400㎏のもやしをバックホアサンに販売しており、”人々の健康のために”、”化学物質不使用”、”防腐剤不使用”などというラベルをつけて消費者を欺いていた。

この件に関してバックホアサンは、今回禁止薬物の使用によって摘発された事業所のうちの1つであるラムダオ・トレーディング社から、商品を仕入れていたことは事実で、仕入れた商品はバンメトート市内のバックホアサンの各チェーンでのみ販売されていたと述べた。

「弊社は、ラムダオ社から仕入れた商品を全て回収しました。また、全ての販売店で販売しているもやしについて、再検査をおこないました」とバックホアサンの担当者は述べた。

バックホアサンによれば、バックホアサンの販売チェーンで仕入れる商品は全て、営業ライセンス、食品安全衛生証明書、QC基準に基づいた品質検査証明書や政府の規定に基づいた関連許可証など必要なすべての法的文書を提出させている。

6-ベンジルアミノプリンに関して、バックホアサンは農業・農村開発省の通達09号における植物保護禁止薬品のリストに入っていないと述べている。しかし、バックホアサンでは、消費者の安全を守るため、食品安全対策について積極的に指導と意見を求めているとしている。

植物検疫局の担当者は、6-ベンジルアミノプリンは、ベトナムで使用が禁止されている植物保護禁止薬品のリストに入っていないと述べた。ただし、この化学物質は、害虫駆除の目的のみでの使用が認められている。目的外の使用は規定違反にあたり、処分される可能性がある。この担当者は、消費者の健康に害を及ぼす可能性があるとして、この化学物質に食品を浸すべきではないと警告している。

ハノイ工科大学バイオテクノロジー研究所のグエン・ズイ・ティン准教授は、6-ベンジルアミノプリンは、細胞分裂を刺激させて植物の成長や発芽、開花を促す効果があると話す。

「一旦刺激剤と指定された薬品は、いかなる場合でも皮膚への塗布も含めて食品や人体への使用は禁止されます」とティン准教授は話す。

6-ベンジルアミノプリンは、体内に入ると健康へ悪影響をおよぼすとされ、特に妊婦や幼児の健康に悪影響を与えるとされている。長時間妊婦の皮膚に付着すると未熟児や水頭症の原因となる可能性がある。また、大量に摂取した場合は、死に至ることもある。

6-ベンジルアミノプリンは、眩暈や嘔吐などの神経系の急性中毒症状を引き起こすわけではないが、子宮や卵巣に浸透し成長細胞を刺激し、時間の経過とともに健康被害を引き起こす。

最近、超短期成長もやしを栽培するために6-ベンジルアミノプリンを使用している事件が数多く摘発されている。これは、食品への化学物質濫用の危険性が高まっていることを示しており、食品の安全管理対策を強化する必要が高まっている。

今年10月には、クアンガイ省にある2か所のもやし生産施設でもこの化学物質が使用されていたとして摘発されている。

出典:2024/12/26 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載