ベトナムとハンガリー、6つの協力強化策で合意
5月29日、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、ベトナムを公式訪問中のハンガリーのシュヨク・タマーシュ大統領と会談を行い、両国関係のさらなる深化に向けた6つの協力強化策について合意した。
会談でチン首相は、ハンガリーがベトナムの独立・統一運動、そして現在の国家建設と発展において支援を惜しまなかったことに深く感謝の意を表した。特に、東欧諸国の中で最大となる5億ドルの優遇融資の供与、さらには新型コロナウイルス感染症のパンデミック時におけるワクチン支援などが、ベトナム経済の早期回復に貢献したと述べた。
タマーシュ大統領は、ベトナムのドイモイ（刷新）政策以降の著しい経済発展を高く評価し、ベトナムがASEAN地域におけるハンガリーの最重要パートナーであると強調した。さらに、両国首脳は、両国関係の今後の発展に向け、以下の6つの分野で協力強化を進めることで一致した。
合意された6つの協力強化策：
- 政治的信頼の強化
高官級の相互訪問を継続的に実施し、あらゆる分野での協力を後押しする。 - 多国間フォーラムでの連携
国際法の尊重を基盤に、地域と世界の平和・安定を維持するため、立場の一致と相互支持を強化。 - 経済・投資協力の柱を強化
経済合同委員会の早期開催と、二国間貿易額20億ドルの早期達成を目指す。 - 開発協力の推進
ハンガリー政府の優遇融資を活用したプロジェクトを効果的に展開。 - 教育協力の深化
原子力エネルギー、電力、医薬品、観光、気候変動といった分野における教育協力を拡大。 - 文化・労働・観光・人材交流の推進
2025年に迎える外交関係樹立75周年に向けた記念事業の共同開催も含め、人的・文化的交流を強化。
さらにタマーシュ大統領は、EUで未承認のEU-ベトナム投資保護協定（EVIPA）の早期批准を各国に働きかける意向を示し、EUによるベトナム水産物への「IUUイエローカード」撤回を欧州委員会に促す姿勢も明言した。
両国は今後、貿易・投資、科学技術、教育・人材育成、防衛・安全保障、医療、文化観光、人材交流といった伝統的分野の協力を推進するとともに、DX、AI、農業、製薬、労働といった新分野での連携強化を目指す。
チン首相はハンガリー政府に対し、ハンガリーの現地ベトナム人コミュニティの社会統合支援と活躍促進への引き続きの協力を要請した。両首脳はまた、ハンガリーに留学経験のあるベトナム人学生が今後の両国関係にとって貴重な人的資源であると強調した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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