ドイツ人のエバさんは、100羽以上のアヒルの群れに餌をあげているときに、自分の周りに集まったアヒルたちからくちばしで奇妙で忘れられないマッサージを受けたと語る。
デジタル遊牧民であるドイツ人のエステバン・ザネリさんは、2024年6月にクアンビン省フォンニャーを訪れた後で、The Duck Stopという農場でアヒルの群れの中に座っている写真を投稿し、「バカバカしくて楽しい経験だった」とコメントした。ザネリさんは、自分の手でアヒルたちに餌を与え、くちばしによるマッサージを受けた。
ドイツ人観光客のエバさんは、ある旅行ブロガーの記事を見て、昨年9月にクアンビン省フォンニャーを観光した際にこの農園を訪れた。入園料は15万VNDで、エバさんによるとそのとき初めて100羽以上のアヒルに囲まれた体験は、忘れることが出来ないものだった。自分の足の周りに餌を撒くとアヒルの群れが押し寄せてきて、奇妙で忘れられないマッサージを体験できるのだとエバさんは話す。
The Duck Stopは、2019年に欧米人バックパッカーを魅了する低予算旅行体験としてニューヨークタイムズ紙によって紹介されている。The Duck Stopを訪れた旅行者は、アヒルに餌をあげたり、水牛の世話をしたりといった農家の仕事を有料で体験できる。
イギリス人旅行者のフラン・ラビッシュさんもSNSで動画を見て、昨年6月にこの農園を訪れた。動物好きのラビッシュさんは、ベトナムを訪れた際には、是非ともこれを体験してみたいと考えていたのだ。
「これはここでしか体験できないものです」とラビッシュさんは話す。
ラビッシュさんが最も気に入ったのは餌の入った箱を持って歩くと、アヒルの群れが軍隊のように隊列を組んで後をついてくる様子だ。ラビッシュさんが腕を上げるとアヒルたちが一斉に上を見上げ、腕を下げると皆一斉に下を向く。ラビッシュさんによれば、この農園での農村体験は、田舎の風景がめったに見られないような先進国の都会からくる海外旅行者を魅了する可能性が十分にある。
クアンビン省観光促進センターによれば、The Duck Stopは、個人やファミリーが農村の生活を体験できる優れた観光モデルの1つだ。同センターによれば、このサービスは国内外の旅行者から大きな注目を集めている。
農村観光の開発は、2021年から2025年にかけてのクアンビン省人民委員会が設定した重要目標の1つでもある。クアンビン省は、各世帯、個人、コミュニティが旅行者の嗜好に合わせて同地域の特産品や特別な体験を紹介することを奨励している。
近年、農村観光モデルは多くの外国人観光客から好評を博している。ベテランのツアーガイドは、海外からの観光客は、体験型ツアーや現地生活体験ツアーなどに強い関心を示すと話す。
これを受けてニンビン省、クアンビン省、ホイアンなどでは水牛の放牧体験、農業体験、市場の買い物と調理体験といったツアーが最近増えている。また、生まれたばかりの赤ちゃんと母親を訪問するツアーや墓石ツアーといった珍しいツアーを企画するツアーガイドもいる。
出典：2025/01/13 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載
