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【事件】企業の権力闘争で出資者襲撃を指示か

警察の取り調べを受けるタン容疑者
(C) TUOI TRE

企業会長が出資者を暴力で排除、鉱山を掌握

ダナン市警察は5月20日、クアンナム省の民間企業である“ファーレー有限会社(Công ty TNHH thương mại Pha Lê Quảng Nam)”の会長であるファム・チエン・タン容疑者(51歳)をマフィアを雇って他人を故意に負傷させた疑いで逮捕・起訴したと発表した。

出資比率の変化と社内対立

調べによると、2018年にタン容疑者は共同出資者のP.T.D氏と同社を設立し、クアンナム省ダイロック県のダイソン村で砂の採掘事業を開始した。2020年にタン容疑者は会長に就任したが市場環境の悪化により経営が困難となり、社内での権力争いが激化した。

タン容疑者は、表向きには30%の出資比率を維持していたが、実際には23%を他人に譲渡しており、本人の保有比率は7%にとどまっていた。

暴力団関係者を動員し、主導権奪取

2021年に同社は、新会長としてN.D.H氏を選出したが、2022年にタン容疑者は会社の経営権を奪還し、砂採掘鉱山の利権を独占することを狙って、ハノイやハイフォン出身の前科を持つ複数の人物(チャン・ゴック・アイン、ブイ・トゥ・フエン、レ・バー・ブーら)を同社の鉱山に送り込んだ。

彼らは会社規定を無視し、無断で採掘設備を増強、他の出資者や作業チームを脅迫・威嚇した。

出資者への襲撃事件

このような状況下、N.D.H氏は身の安全を懸念し職場を避けていたが、2023年7月7日、ダナン市内の路上で車から降りた直後に、容疑者グループの一人であるグエン・ラー・ズイに刃物で襲われ負傷した。その後、N.D.H氏は会長職を辞任。タン容疑者はこれを機に再び経営の実権を握った。

主犯格は国外逃亡も、すでに逮捕

犯行後、タン容疑者は共犯者たちを国外に逃がし、連絡を絶った。警察は主犯格のチャン・ゴック・アイン、ブイ・トゥ・フエン、レ・バー・ブーらに特別指名手配をかけ、のちに全員を逮捕した。

捜査当局は、タン容疑者が襲撃の首謀者であり、共犯者に指示して暴力行為を実行させた上で、他の出資者に対しても圧力を加えて、会社と鉱山の実権を奪取しようとしたとみて捜査を進めている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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