国内サプライヤーとの連携強化を模索
ベトナムの電気自動車メーカービンファスト(VinFast)は、6月9日にハノイで「ビンファストのための内製化推進とサプライヤーシステム開発に関する会議」を開催する。国内企業との連携を深めることで、年産100万台を目指す製造体制を構築し、ベトナムを徐々に周辺地域における自動車産業と裾野産業の重要拠点へと押し上げる狙いがあるとみられている。
ビンファストによると、同社は2026年までに部品の内製化率を80%まで引き上げることを計画しており、それに伴いサプライヤーネットワークの全国的な拡充が不可欠となる。
会議では、技術・設備の条件を満たす企業と直接契約を締結する予定。また、まだ基準に達していない企業に対しては、外国企業との提携を支援し、技術移転や投資支援を通じた能力向上を図る。
さらにビンファストは、合意された計画に基づき、国内サプライヤーの製品を責任を持って買い取る方針を打ち出しており、長期的な取引の安定性を保証する構えだ。
現在、同社はすでに国内の約700社と提携し、部品や資材の供給を受けている。しかし今後、内外市場向けに年間100万台の生産体制を目指す中で、より広範で持続可能な国内サプライチェーンの構築が急務となっている。
ビングループ(Vingroup)副会長兼ビンファスト(VinFast)副社長のタイ・ティ・タイン・ハイ氏は、「世界に通用するベトナムブランドの構築は、ビンファストのみならず全国の企業が共有する夢です。この目標のために、我々は国内企業と共に成長する戦略を展開しています」と強調した。
ビンファストは2025年4月に9,588台のEVを販売し、年初からの累計販売台数は44,691台に達した。国内市場でのトップシェアを維持し続けており、同社の先進的な電動車エコシステムとサプライヤー支援戦略がベトナム産業界全体に波及効果を及ぼすことが期待されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
ベトナムのビングループ関連記事
【経済】ビングループがハーティン省にEV工場を建設
【国際】ビングループ会長がインドの大富豪と会談
【経済】VinFastの2023年売上高は約12億USD