ダナン市北西部に新たなリゾート都市誕生へ―2027年一部開業目指す
2025年6月22日、ベトナムの大手不動産・観光開発企業であるビンパール社（ビングループ傘下）は、ダナン市リエンチエウ区ホアヒエップバック地区にて、総面積512ヘクタール、総投資額44兆VND（約2,640億円）にのぼる「ランヴァン観光複合都市開発プロジェクト」の起工式を開催した。
起工式には、グエン・ホア・ビン常任副首相（政治局員）やグエン・ドゥク・ハイ国会副議長ら中央政府高官のほか、ダナン市とクアンナム省の幹部も多数出席した。
ダナン市人民委員会のレ・チュン・チン主席は、ビングループおよびビンパール社が同市における大規模観光都市開発に取り組む姿勢を高く評価し、「本プロジェクトは雇用創出や地域住民の生活向上に寄与するのみならず、ダナンの観光ブランドを国際的に引き上げる契機になる」と語った。
また、同プロジェクトは開発が遅れていたダナン市北西部エリアに対する戦略的な“起爆剤”としても期待されている。
ランバンは、ハイバン峠のふもとという地の利を活かし、「山に背を預け、海に面する」地形、白砂のビーチ、透き通った海、壮大な岩山といった自然景観を背景に、高級リゾートとして理想的な立地を誇る。
ダナン市市中心部から車で約20分というアクセスの良さもあり、周辺にはソンチャー半島、ホイアン旧市街、古都フエなど中部ベトナムの主要観光地が点在している。
計画によれば、「ランバン複合都市開発」は国際水準のリゾートシティとして設計され、ホテル・リゾート・ヴィラを中心とする宿泊施設、テーマパーク、商業施設、レストラン、教育施設、医療施設を含む多機能型都市となる。
ビングループのグエン・ビエット・クアン副会長は、「自然と調和し、先進技術を取り入れた持続可能な都市空間の創造に挑む」とし、ランバンを同グループが展開する“グリーン・スマート・エコ”型海洋都市の象徴と位置づけた。
本プロジェクトは2027年に一部開業を予定しており、観光・物流・投資の分野における地域経済活性化の呼び水となる見込みだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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