タインオアイ郡ミーフン村で発見、市民が持ち帰る騒動に
未使用の化粧品が「ごみ」として放置
2025年6月21日、ハノイ市タインオアイ郡ミーフン村のシエンコー5号線沿いで、大量のリップスティックが廃棄されているのが通行人によって発見された。通報によれば、現場には新品のリップスティックが箱ごと、未開封のまま大量に捨てられており、まるで“化粧品のごみ捨て場”のような状態だった。
これらの商品は、外箱やシールが剥がされていないことから、未使用品である可能性が高い。道行く人々はその異様な光景に足を止め、写真を撮ってSNSに投稿したり、商品をそのまま持ち帰る者まで現れた。
韓国コスメ「ブラックルージュ」も確認 出所不明で波紋広がる
廃棄されていたリップスティックの中には、韓国の人気コスメブランド「Black Rouge」など、複数のブランドが確認されている。特に「Black Rouge」は、若者の間で人気の高いブランドであることから、意図的な廃棄かどうかを巡って様々な憶測が飛び交っている。
現場近くに住む住民によると、「朝早くから多くの人がごみ置き場に集まり、リップスティックを持ち帰っていた」と証言している。午後になると、SNSでの拡散を見てさらに人が集まったが、その頃にはすでに大半の製品が持ち去られており、わずかな残りがごみに埋もれていたという。
偽物か?廃棄か?違法処分の可能性も
現時点では、これらの化粧品の正確な出所や廃棄の理由は不明である。SNSやメディアでは、偽物や模倣品、あるいは期限切れ製品の証拠隠滅ではないかという声が上がっている。
また、一部では不適切な廃棄方法による環境汚染の懸念も示されており、「不法な商品処分」や「廃棄物の違法投棄による責任逃れ」といった見方も強まっている。
類似事例が全国で多発、処理制度の見直し求める声
近年、ベトナム国内の複数地域では、サプリメント、薬品、燕の巣、魚醤などの製品が空き地や住宅街に不法に投棄される事件が相次いで発生している。これらの事例は、品質に問題がある商品を正規の手続きを経ずに処分している可能性があり、消費者保護や環境保全の観点からも深刻な問題である。
専門家は、「廃棄物処理の法制度と監視体制の強化が急務」と指摘しており、今後の対応が注目される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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