武器取引で主導的役割
ホーチミン市第7管区人民裁判所は9月23日、元“暗黒街のボス”とされるファム・ドゥック・ビン被告(通称ビン・キエム、55歳)に対し、違法な武器取引・所持の罪で懲役12年を言い渡した。ビン被告は2024年4月に刑務所から出所したばかりだった。
裁判所によると、ビン被告は2024年4月から10月にかけて、仲間と共謀して複数回にわたりAK自動小銃やベレッタ拳銃、数百発の実弾を不法に取引・所持した。裁判所は被告が主犯であると認定し、武器取引罪で懲役7年、武器所持罪で懲役5年を科し、合計12年の刑期とした。
違法賭博グループも摘発
事件ではほか13人の被告も起訴され、違法な武器取引やネット賭博サイト「bong88.com」を利用した賭博に関与したとして、懲役9か月から8年6か月までの刑が下された。賭博に使われた金額は総額183億VND(約1億円)に上るとされる。
過去には大富豪の息子を誘拐
ビン被告は2005年、実業家チャン・ベー氏の息子を誘拐し、1000万USDの身代金を要求した事件の首謀者としても知られる。この事件でAK自動小銃や拳銃、手榴弾などを使用したことが確認され、2007年に懲役28年の判決を受けた。さらに2010年には傷害罪で懲役3年6か月が追加され、合計30年の刑期を言い渡されていた。
長い犯罪歴
ビン被告は若年期から犯罪歴があり、1990年代後半以降、強制労働、賭博、傷害事件などで繰り返し処分を受けてきた。今回の裁判で、出所からわずか数か月で再び重罪に問われることとなった。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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