台風カルマエギの影響で大雨と潮位上昇の恐れ
台風カルマエギが中部地方に上陸する見通しだが、その循環域と熱帯収束帯、高潮の影響により、ホーチミン市でも大雨や水位上昇が予想されている。
ホーチミン市農業・環境局によると、南部気象センターの予報では、台風が南シナ海に入る影響で、ラムドン省からカマウ北部の海域では西〜南西の風が風力レベル4〜5、波の高さは1〜2.5メートルとなり、海はやや荒れる見込みである。
また、カマウ〜アンザン〜フーコック海域では風が弱く、波の高さは0.5〜1.5メートル程度と予想される。両海域ともに散発的な雷雨が見込まれ、竜巻や風力レベル6〜7の突風に注意が必要とされている。
市内各地で夕方以降に雷雨の可能性
ホーチミン市の天候は、日中は晴れ間があるものの雲が多く、夕方から夜にかけて広い範囲で雨が降る見通しである。場所によっては中〜大雨になる恐れもあるという。
各部局に24時間体制の警戒を指示
国家防災委員会の緊急通達第25号に基づき、ホーチミン市農業・環境局は各省庁・機関・地方自治体に対し、台風の進路や降雨状況を厳重に監視し、雷雨・地滑り・大雨と高潮が重なる浸水への備えを整えるよう要請した。
沿岸部や離島、コンダオ特区では、国境警備隊、水産局、漁業監視局、海岸無線局と連携し、漁船の位置確認、避難誘導、安全な係留を実施するよう求めた。台風上陸時に乗組員が船上に残らないよう徹底することも指示された。
豪雨・高潮対策で排水・ポンプ体制を整備
ホーチミン市は、建設局、都市排水公社、水利管理会社、技術インフラセンターおよび各インフラ事業者に対し、
ダウティエン湖からの放流や高潮・豪雨に対応するため、貯水池や排水ゲート、放出口、移動式ポンプの運用を最適化するよう要請した。
また、南部水利会社、チーアン水力発電所、貯水池管理機関にも対し、天候や水位を厳重に監視し、安全な運用を行い下流域の浸水被害を最小限に抑えるよう指導が出された。
強風域では最大風力14級、波高10メートルに
予報によると、11月5〜6日にかけて南シナ海中部およびダナン〜カインホア沖合では、風力レベル12〜14、最大でレベル17クラスの突風と8〜10メートルの猛烈な高波が発生する恐れがある。
このため、危険海域におけるすべての船舶および海上施設は、強風・雷・高波による深刻な影響を受ける可能性があるという。
倒木・停電・観光船にも警戒呼びかけ
ホーチミン市公園管理会社には倒木対応の迅速化を求め、観光局には悪天候時の観光船運航を一時停止するよう要請した。
さらに、ホーチミン市電力公社には落雷や強風による停電事故の迅速な復旧体制を整えるよう指示が出された。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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