デジタル医療申告システムをより効果的に運用するため、ホーチミン市は、市内全域に電子医療申告アプリの適用を決めた。この件について、ホーチミン市情報通信局のボー・ティ・チュン・チン副局長に話を聞いた。
ーデジタル医療申告の導入期間はどれくらいで、どれほどの効果が見込まれていますか?
チン副局長:
最近になってホーチミン市は、以前のような紙ベースの濃厚接触者の追跡調査から、より迅速なデジタル追跡調査に置き換えるために、市内の130ヶ所の公立病院と全ての市立病院に適用できるデジタル医療申告アプリの導入を決定しました。
このシステムは、多くの感染が疑われるケースを発見し、医療機関に診察に訪れたF0と濃厚接触した人を追跡し、感染拡大を防ぐのに非常に効果的です。
例えば、先日のゴーバップ区で発生したクラスターでは、このシステムのおかげで、感染の可能性が考えられる9000件のケースを迅速に検出することができ、社会隔離措置によって感染が市内に拡大するのを防ぐことが出来ました。このシステムは、政府にとってだけでなく国民にとってもメリットのあるものです。
そのため、ホーチミン市情報通信局ではホーチミン市人民委員会常任委員会の同意を得て、6月24日から市内全域にこのシステムを導入することを決定しました。同日の17時までに市内の9694の機関がこのシステムを導入しました。そのうち、6272件が医療機関で、3422件が行政機関と企業です。医療機関、商業施設、スーパーマーケット、学校、行政機関などを訪れた市民は、全てこのシステムを使って医療申告をおこなわなければなりません。
現在、ホーチミン市は、情報通信省と連携して保健省とホーチミン市のデータを、国立データセンターとホーチミン市データセンターにリンクさせています。
これによって、医療機関と自治体が各施設における全ての人の出入り情報を管理することができます。また、医療申告をおこなった時間、場所などの統計を作成し、感染の疑いが確認された場合に追跡調査を正確かつ迅速に行えるようになります。このシステムは、ホーチミン市が感染拡大を抑制できた後でも、長期にわたって維持される予定です。
–ホーチミン市の医療申告システムは、保健省のシステムとどのような違いがありますか?また、市民にとってメリットはありますか?
チン副局長:
ホーチミン市のデジタル医療申告システムと保健省のシステムの大きな違いは、ホーチミン市のシステムには疫学調査の要素が含まれている点です。具体的には、ホーチミン市のシステムを使用している人には、毎日情報が更新され、毎時間の各地域のF0情報、封鎖エリア情報などが配信され、情報へのアクセスがより簡単になります。
ホーチミン市によるこのシステムの運用は、F0、F1、F2の追跡調査を迅速に進めるのに役立ち、多くの時間を節約することができます。
市民の皆さんに注意してもらいたいのは、皆さんは、ホーチミン市のシステムと保健省のシステムのどちらか一方を選ぶ権利があるということです。どちらのシステムも承認されています。医療申告システムは1回の申告で24時間有効です。もし1日で多くの場所に移動したり、多くの行政機関にコンタクトする必要がある場合でも、医療申告は、1日に1回で済みます。
出典:25/06/2021- BAO TUOI TRE
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