5月10日の早朝、ベトナム保健省は、新たに国内でCOVID-19 の陽性患者を80人確認し、その内78人が市中感染で、2人が海外からの入国者であったと発表した。
新たに陽性が確認された80人は、患者番号3333番〜 3412番として記録された。78人の市中感染者の内訳は、バクニン省27人、ヴィンフック省19人、ダナン13人、ハノイ9人、バクザン省5人、ホアビン省2人で、ダックラック省、ディエンビエン省、ランソン省が各1人ずつとなっている。
これにより、過去24時間以内に市中感染が確認された患者数は155人となった。これは、2020年にベトナムで市中感染が確認されてから現在までで、24時間以内に確認された感染者数としては最多の数字だ。これまでは、1月から2月にハイズン省とクアンニン省で感染が拡大した際の1月28日における84人が最多感染者数であった。
4月27日から5月10日現在までの市中感染者数の累計は411人となり、26の省と市で感染が確認されている。内訳は、ハノイが120人(うち中央熱帯病院67人、K病院12人)、バクニン省85人、ダナン48人、ヴィンフック省52人、バクザン省37人、ハナム省16人、フンイェン省13、タイビン省6人、ハイズン省4人、ランソン省4人、ホアビン省4人、クアンナム省3人、フエ3人、ナムディン省2人、ダックラック省2人、ディエンビエン省2人、ホーチミン市、イエンバイ省、クアンガイ省、ドンナイ省、タインホア省、クアンニン省、ゲアン省、フートー省、ハイフォン、クアンチ省は各1人となっている。
今回の市中感染期間中に実施されたPCR検査の総数は、8万4072件で、ビンフック省が最多の2万290件、次いで、イエンバイ省1万1799件、ハナム省、9285件、タイビン省8788件の順となっている。
ベトナム保健省のグエン・タン・ロン大臣は、今回の感染拡大は、複数の場所で、複数の感染源から複数の型のウイルスが確認されており、感染拡大スピードはこれまでと比べて、非常に早くなっていると警戒感を露わにしている。ロン大臣は、今後の感染拡大を見越して全ての地方自治体に対して、自分たちの地域でいつ感染が拡大しても対応できるように今の段階から感染防止システムを全面的に展開するよう要請した。
全国予防接種プログラムによると、5月9日には4万2943人が新たにワクチンの接種を受けた。これで、ベトナムに配布されたワクチン91万7600回分のワクチンのうち、85万1513回分が接種済みとなり、達成率は93%に達した。
2020年にベトナムでCOVID-19 の市中感染が確認されてからの累計患者数は、3412人となり、その内2602人が退院済みで、35人が死亡した。
現在、濃厚接触疑いと海外からの入国で医療隔離対象となっているのは5万9000人に上り、そのうち病院での隔離対象者が991人、ホテルなどの施設での隔離対象者が2万6000人弱で、残りは自宅隔離となっている。
ベトナム保健省は、国境エリアの管理を厳密に行わなければ、国内感染リスクが非常に高くなると警告しており、国民に対して5Kルールの徹底を求めている。
出典:10/05/2021 VNEXPRESS
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