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ベトナム法律事情Vol.29
罰金倍増!日本人も要注意!
ベトナムの新型コロナ対策事情

―― ベトナムのマスク着用義務はまだ続いているようですね。

鷹野 しばらくは仕方ないですね。今年9月に制定された政令117号では、感染症対策違反の罰則が厳格化されたり、新しく追加されたりしているんです。特に、罰金の増額が目立ちますね。

 例えば、公共の場でマスク着用を拒否した場合の罰金が10倍の100万~300万VNDに、感染症に罹患しているのに健康状態を隠した場合の罰金が5倍の500万~1000万VNDに、隔離措置のルール違反については罰金が2~3倍の500万~1000万VNDにそれぞれ引き上げられました。

―― 結構怖い額ですね! ついマスクを忘れてしまった…では許されないですね。

鷹野 新たな罰則も追加されています。当局から要求された検査を受けなかった場合は100万~300万VND、感染症対策に必要な医薬品等の販売価格を不当に吊り上げた場合は2000万~3000万VNDの罰金です。

―― コロナ対策を意識した罰金の追加ですね。

鷹野 そういえば、この政令117号は飲酒に関する罰則も色々定めているのですが、他人に飲酒を強要した場合に100万~300万VNDの罰金が新たに科されることになりました。

―― えっ、このルールに違反している人たちは結構いるような(笑)。

鷹野 どこまでいったら「強要」かを判断するのは難しいですけどね。飲みニケーションも度が過ぎれば、アルコール・ハラスメントになっちゃうということです。

―― 調子に乗ってmột trămを連呼するのはやめて、năm mươiにしといた方がいいですね!

鷹野 そういう問題ではないと思います…。

鷹野 亨 Toru Takano
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス弁護士。2012年日本国弁護士登録以降、経済産業省での2年半の勤務を経て、現在は主としてベトナムへの進出及び現地企業への法務アドバイスを行う。