2024年のQSアジア大学ランキングにベトナムの大学15校がランクインし、そのうち4校は初登場となった。
イギリスの高等教育機関分析企業であるクアクアレリ・シモンズ(QS)は、11月8日に2024年アジア大学ランキングの対象となった857大学を発表し、ベトナムからは15校が選ばれた。
ベトナムの大学で最も順位が高かったのはズイタン大学の115位で昨年から30位ランクアップした。他にトップ200に入ったのはトンドゥックタン大学(138位)とハノイ国家大学(187位)の2校だった。ホーチミン市国家大学は昨年の167位から220位にランクダウンしている。
今回初めてランクインしたのは、グエンタットタイン大学、ホーチミン市師範技術大学、交通運輸大学、バンラン大学の4校だ。このうちグエンタットタイン大学は291~300位にランクインし、他の3校はそれぞれ401~450位、651~700位、701~750位にランクインした。
No. | 大学名 | 2024年順位 | 2023年順位 |
1 | ズイタン大学 | 115 | 145 |
2 | トン・ドゥック・タン大学 | 138 | 138 |
3 | ハノイ国家大学 | 187 | 162 |
4 | ホーチミン市国家大学 | 220 | 167 |
5 | グエンタットタン大学 | 291-300 | – |
6 | ホーチミン市経済大学 | 301-350 | 401-450 |
7 | フエ大学 | 351-400 | 351-400 |
8 | ハノイ工科大学 | 401-450 | 248 |
9 | ホーチミン市師範技術大学 | 401-450 | |
10 | ダナン大学 | 501-550 | 501-550 |
11 | カントー大学 | 651-700 | 551-600 |
12 | 交通運輸大学 | 651-700 | – |
13 | バンラン大学 | 701-750 | – |
14 | ホーチミン市工業大学 | 751-800 | – |
15 | ハノイ師範大学 | 801+ | 601-650 |
その他の大学では、ハノイ師範技術大学が昨年の248位から401~450位に、ハノイ師範大学が601~650位から801位以下になるなど概ねランクダウンとなった。
QSは、イギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)と並んで、世界で最も権威と影響力のある大学ランキング作成機関だ。
今回ランクインした857校のうち、初登場は149校だった。
QSのアジア大学ランキングは、学界の評価(30%)、企業の評価(20%)、教員1人あたりの学生数(10%)、国際研究ネットワーク(10%)、論文あたりの引用数(10%)、教員1人あたりの論文数(5%)、博士号教員の比率(5%)、外国人教員の比率(2.5%)、留学生の比率(2.5%)、海外からの交換留学生の比率(2.5%)、海外への交換留学生の比率(2.5%)の11項目から算出される。
QSは、世界中の210万人の研究者と61万7000社の企業へのアンケート調査を活用し、1760万本以上の学術論文から2017年から2022年までに引用された1億4160万回を分析していると述べている。さらにQSでは、ランキングに登録した大学を独自にデータ分析している。
今回のランキングで1位だったのは中国の北京大学で、香港大学(2位)、清華大学(4位)、浙江大学(6位)、復旦大学(7位)、香港中文大学(10位)と合わせて中国からは6校がトップ10入りしている。トップテンのうち残りの4校は、シンガポールのシンガポール国家大学(3位)、南洋理工大学(4位)と韓国の延世大学(8位)、高麗大学(9位)となっている。
シンガポールを除いた東南アジア地域では、マレーシアのマラヤ大学が11位と最も高い順位となった。
出典:09/11/2023 VNEXPRESS
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