クアンチュンソフトウェアパークで初のサンドボックス実験
ホーチミン市の産業革命4.0センター(HCMC C4IR)は7月2日、クアンチュンソフトウェアパーク開発会社および365グループと連携し、自動運転・無人車両技術の管理型実証実験(サンドボックス)を正式に開始したと発表した。
実験はホーチミン市内のクアンチュンソフトウェアパーク敷地内で実施される。
ホーチミン市で自動運転車の実証実験が行われるのは今回が初めてであり、2024年にホーチミン市人民評議会が採択した決議20号に基づく新技術サンドボックス制度の本格運用に向けた第一歩と位置づけられている。
ベトナム企業が開発するレベル4自動運転車を投入
計画によると、実証期間は2026年7月から9月までの3か月間となる。
実験では、人員輸送用および貨物輸送用の自動運転車が導入される予定である。
対象車両は、ベトナム企業が開発を進めるSAEレベル4の自動運転技術を採用しており、ホーチミン市の交通環境やインフラ条件下での運行性能や適応性を検証する。
レベル4自動運転は、特定区域内であれば人間による操作を必要とせず、自律的な走行が可能な技術水準を指す。
遠隔監視システムで安全性を確保
今回の実証モデルには、自動運転車両のほか、
- 運行管理センター
- 遠隔監視システム
- データ収集・分析プラットフォーム
- 多層的な安全管理メカニズム
などが組み込まれる。
実験エリアは限定区域内に設定され、複数段階の監視体制によって試験期間中の安全確保を図る。
ホーチミン市産業革命4.0センターによると、実証結果は都市インフラとの適合性や安全性の評価だけでなく、技術改良や商業化促進の基礎データとしても活用される見通しである。
「Make in Vietnam」自動運転エコシステム構築へ
プロジェクトは官民連携(PPP)方式で進められている。
HCMC C4IRが全体調整と政策提言を担い、クアンチュンソフトウェアパークが実験環境とインフラを提供する一方、365グループが車両や技術基盤の導入を担当する。
当局は今回の実証実験について、自動運転分野にとどまらず、今後は半導体、人工知能(AI)、ロボティクスなど他の戦略技術にもサンドボックス制度を拡大する際のモデルケースになるとの期待を示している。
ホーチミン市は近年、イノベーション都市への転換を加速させており、今回の実験は「Make in Vietnam」を掲げる自動運転産業の育成に向けた重要な試金石となりそうだ。




















