内務省は、あらゆる政府機関の公務員に対して国家データベースで管理される固有の識別コードを付与し、全ての公務員が勤務中、識別コードが印刷された公務員識別カードを身につけることを提案した。
内務省は、公務員識別カードの形式、管理、使用に関する通達規定の草案について、意見を求めている。
内務省の草案によれば、公務員識別カードに記載されるコードは、所属機関、ID番号、役職の3つの情報で構成される。この識別コードは、公務員の国家管理データベースから抽出される。基本データベースの情報を更新していない公務員にはカードが発行されない。
これは、公務員の役職や職位を識別するための制度だ。公務員識別カードは情報が保存されたチップが備え付けられたプラスチックカードで役職などに応じて色分けされる。
このカードには公務員の基本情報をスマートフォンで識別できるようにQRコードも印刷される。基本情報には、生年月日、性別、ID番号、所属部署コード、役職などの情報が含まれている。
内務省ではさらに、公務員情報を検索できるアプリの作成も提案している。
実際の状況に応じて政府機関は、公務員カードを発行し、公務員カードアプリの使用を公務員に推奨する。
これまでにも多くの政府機関が最新技術を応用して、建物への出入りなどに使用するために公務員識別カードを作成していた。しかし、実際には多くの公務員が公務員識別カードの意義を理解できておらず、一部の政府機関では、公務員識別カードの着用が厳格に適用されていなかった。
現状の公務員識別カードは、各省庁内でのみ有効であり、国や政府機関のシステム内の他の部門とは連携されていなかった。カードの素材と形式も長期使用に耐えるものではなく、最新のテクノロジーも活用されていない。
そのため、内務省では国家規模での公務員識別カードの規定と管理を整備する必要があると考えている。公務員識別カードは、現代的なデザインを用いて管轄区分が明確に表示され、識別が容易で安全性に優れたものにする必要がある。公務員は職場での業務中は、公務員識別カードを身につけなければならない。
内務省は、電子カード技術とカードのデータベースを管理する。各省庁と地方自治体は、各部署のカード発行対象者へのカード発行と情報管理をおこなう。
2022年末、内務省は政府機関の公務員に関する国家データベースを立ち上げた。このデータベースは250万件の電子記録を管理しており、全国の公務員の完全な情報を把握し、給与管理と人材活用に利用されている。
出典：24/12/2023 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載
