統計を開始した1993年から2022年までの海外からベトナムへの送金額は1900億USD以上に達しており、この金額はFDIの実行額とほぼ同じだ。
12月27日に開催された海外ベトナム人同胞と地方及び、企業のリソース結合促進に関する会議で発表されたデータによれば、現在海外在住ベトナム人の数は約600万人で、年間の平均増加率は約5%となっている。海外在住ベトナム人は現在130の国と地域に存在し、そのうち80%以上が先進国に居住している。
外務省も毎年約13万～15万人のベトナム人が海外に出稼ぎに出ており、ベトナムの財政に貢献しつつ、国の発展に貢献する人材になっていると評価している。海外在住のベトナム人ビジネスマンもベトナム製品を海外市場に参入させる大きな原動力になっている。
1993年（送金統計初年度）から2022年までの海外からベトナムへの送金額は1,900億ドル以上に達し、同時期のFDI支出額にほぼ等しい。
2022年の海外からの送金額は190億USDに達し、2021年から5%増加して海外送金額の世界トップ10に入った。2023年8月の報告書で世界銀行は、2023年のベトナムへの海外送金額は140億USDに達し、2024年には144億USDになると予測した。一方でベトナム国家銀行ホーチミン支店のデータによれば、2023年11月までにホーチミン市には海外から前年同期比35%増の約90億USDが送金されており、同市へのFDIの3倍近くに達した。
実際、海外からの送金は、外貨の需給バランスにとって重要な役割を果たしており、金融政策、為替レート、外国為替市場を効果的に支えている。海外送金が豊富にあることは、為替が大きく変動し、一部の国のインフレが国内の為替、金利、インフレ率に影響を与えている状況においてはより大きな意義がある。
ベトナム国家銀行の公式データによれば、ここ数年ベトナムへの海外送金は毎年100億USDを超えている。もし世界銀行（WB）と国際移住機関（IOM）のデータに基づくのであれば、過去3年間のベトナムへの年間海外送金額は平均170~180億USDとなる。
さらに、2022年末までに35の国と地域に住む海外同胞ベトナム人が国内42か所で385件のFDIプロジェクトに投資しており、総投資額は17.2億USDとなり、ベトナムの社会経済発展を後押しし、地方の雇用創出と国の税収増加に貢献している。
出典：28/12/2023 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載
