2022年頃から大手不動産デベロッパーの不正が相次ぎ、不動産プロジェクトの許認可の難易度が上がりました。ただ、2024年度は止まっていたプロジェクトの承認が下りると期待され、新規コンドミニアム供給数は回復する見通しです。実際に第1四半期の中でも北部、中部、南部と、ベトナム全土で満遍なくローンチしたプロジェクト情報が市場に出てきています。
この承認難易度は各都市によって異なる場合があり、業界関係者の話や実務で携わっている者として実感することがあります。そのため、外国人住宅所有権で購入できるコンドミニアムはダナンでは限られており、マーケット上希少性があります。
注目しているプロジェクトは「The Filmore」というドラゴンブリッジ近郊のコンドミニアムで、今年5月に竣工予定となっています。このプロジェクトは売買・賃貸共にマーケットからの評価が予想され、当社でも積極的に取扱いをしています。
南部のトレンドはやはり今年はビンズン省で、東急グループが街づくりを推進するビンズン新都市をはじめ、日系デベロッパーが参画するプロジェクトのローンチがいくつか予定されています。先日はシンガポール系キャピタランドのプロジェクトが発表されました。
ビンズン省はホーチミン市と比較すると販売単価が抑えられているため、ベトナム人中間層への居住用として期待されており、ロケーションによっては賃貸需要もあります。当社でも取り扱うかを慎重に吟味しながら、ビンズン省でご紹介できる不動産プロジェクトを今後増やしていく予定です。