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【事故】工場のボイラー爆発で6人死亡

(C) VNEXPRESS

5月1日の朝、ドンナイ省の木材加工企業のボイラーが凄まじい音を立てて爆発し、6人が死亡、5人が負傷した。

5月1日の午前8時10分ごろ、ドンナイ省ティエンタン村に所在し、木材加工を専門とするビンミン社で大きな爆発音がし、近隣の住宅まで揺れた。工場の一部が倒壊して甚大な被害を引き起こし、トタン屋根の破片が周囲に散乱した。工場から200mほど離れた場所にあった住宅の多くも天井が崩れたり壁に亀裂が入るなどの被害を受けた。

「家の中にいると突然大きな爆発音がして、飛び出してみると工場の敷地内に木製家具の破片が飛び散り、多くの人が倒れているのが見え、恐ろしくなりました」と近くに住むフンさんは話す。

現場では、中国人一人を含む32歳から39歳までの6人の死亡が確認され、他に5人が負傷した。

ビンミン社は、1万㎡の敷地内にレンガの壁とトタン屋根で囲まれた3つの工場が建設されており、床材、キャビネット、テーブル、椅子などを製造していた。工場は、切断、加工、組立、梱包などのエリアに分けられており、事故当時工場内には100名以上の従業員がおり、爆発したボイラーの近くでは42人が作業していた。

爆発したボイラーは、工場の真ん中付近の壁に設置されており高さは5m以上あった。このボイラーから80mほど離れた場所で梱包作業をしていたラック・ティ・ナムさん(34歳)は、このボイラーは木材を燃料として使用していたと話す。事故発生当時、ボイラーは作動しておらず、何人かが修理作業を始めてから数分後に爆発した。

「爆弾のような大きな音がして、粉塵が舞い上がり何も見えなくなりました」とナムさんは話し、中にいた従業員はみな慌てて逃げだしたと当時の状況を語ってくれた。

当局への報告によれば、ビンミン社は、4月30日にボイラーの使用時に技術的な問題があることを発見し、ボイラーの販売業者に連絡して修理とメンテナンスを依頼した。5月1日の朝になって、技術スタッフがボイラーをチェックしているときに爆発が起きた。

ドンナイ省のトンニャット総合病院のグエン・トゥーン・クアン副院長は、怪我をした5人のうち、3人は手術室に運ばれ2人は診察室で治療を受けていると話す。病院では、出来る限りのスタッフを動員して治療にあたっている。

ドンナイ省保健局も他の主要病院や医療施設に対して爆発事故の被害者の治療を支援するよう”非常警報”を発令した。

ビンミン社は、10年以上前からこの場所で活動しており、当初はベトナム資本の企業であったが、2017年に外国資本を受け入れて法的代表者を中国人に変更していた。この会社では、木材加工製品の設計、製造、販売を専門におこなっていた。

出典:2024/05/01 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載