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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.83|ベトナムの学校で日本語が必修科目に?ベトナムの外国語教育に関する規制

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのファン・ダン・ホアン・チュック氏

―― ベトナムは、日本との間で学校における日本語教育に関する枠組み協定に署名し、今年から2034年にかけて、全国の小学3年生から高校3年生までを対象に、日本語教育を導入することが明らかになりましたね。

チュック はい、結構話題になりました。

―― そうすると、対象の学生は必ず日本語を学ばないといけないのでしょうか。

チュック いいえ、日本語を第一外国語として選択している学校だけが対象です。

―― 第一外国語とはどういうものでしょうか。

チュック 学生は、小学3年生から外国語を必修教科として履修し、中学1年生からもう一つの外国語の受講を選択できます。小学校から学ぶ必修教科の外国語が「第一外国語」と呼ばれています。

―― なるほど。現在の第一外国語は英語ですか。

チュック いいえ。第一外国語は、教育訓練省によって一般教育課程が制定されている言語で、現在、英語、ロシア語、日本語、フランス語、中国語、ドイツ語、韓国語の7言語が該当します。

―― この7言語以外には第一外国語として教えることはできないのでしょうか?

チュック はい。各学校は、①学生とその両親の希望内容、②教育訓練省が求める連携を確保できるか、③当該言語の教育が実施可能かといった観点から検討し、この7言語の中から一つを選択しなければなりません。現在のところ、第一外国は基本的に英語です。

―― やはりそうなのですね。

チュック 日本語教員体制などの要件を満たすのは簡単ではありません。

―― 今後、両国の協力でうまく展開できると良いですね。期待が膨らみます。

著者紹介:Phan Dang Hoang Truc ファン・ダン・ホアン・チュック
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのパラーリーガル。2019年ホーチミン市法科大学卒業。2024年名古屋大学大学院法学研究科博士取得。法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを担当。

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