【教育】ホーチミン市の教師、収入が大幅増加

ホーチミン市の教師は、基本給や各種手当のほか、都市特別政策による追加収入を得ており、四半期ごとに数千万VND規模の増収を実現している。

教師の収入は全国一律だが…

教育改革が進む中、教師の処遇は大きな関心を集めている。ベトナムでは基本給と手当は全国一律だが、例えばホーチミン市の小学校教師の場合、大学卒業直後で月収は約740万VND、中堅の中学校教師は月収1,800万VND、高校教師で20年以上の経験者は月収2,000万VNDを超える。

特別政策による追加収入

ホーチミン市では2018年から国会決議に基づく特別な制度を活用し、教員や公務員に追加収入を支給している。2025年6月末までの7年間、多くの教師が年収数億ドンを得てきた。追加分は最大で給与の1.5～1.8倍に達し、成績評価によって算定される。

具体的には、幼稚園から高校までの教師が「職務を優秀に遂行」と評価された場合、月700万VNDから2,300万VNDの追加収入を得られるケースがある。ある歴史教師は年間4億1,000万VND（約230万円）の収入を公開し、その中には四半期ごとの追加分が含まれていた。

四半期ごとの評価と支給

追加収入は四半期単位で支給される。各学校は学期末に業務評価を実施し、結果に応じて教師や職員に配分する。評価基準は市人民委員会の規定に基づいて行われる。

7月以降の制度継続について

2025年7月、ホーチミン市が旧ビンズン省と旧バリア・ブンタウ省と統合された後も、教師の追加収入制度は維持されることが決まった。ホーチミン市人民評議会は、職務を良好または優秀に遂行した教員に対し、毎月300万VNDまたは給与の最大1.8倍の追加支給を行う政策を承認した。

制度の対象は以前より広がり、契約職員の一部も受給可能となる。教育当局は「この制度が教師の生活改善につながり、教育現場のモチベーション向上にも貢献する」と強調している。