【経済】ドンナイ省のFDI誘致が8か月で20億USDを突破

輸出19％増・貿易黒字65億USD超で二桁成長を目指す

輸出が19％近く増加

ドンナイ省統計局によると、2025年1〜8月期に同省の輸出額は228.8億USDに達し、前年同期比18.77％増となった。これは全国の輸出総額2,664.4億USDの8.58％を占め、同省がベトナムの主要輸出省の一つとなっている。
輸出の伸びにより、同省の貿易収支は65億USD以上の黒字を記録し、全国の輸出超過（139.9億USD）に大きく貢献した。

主力輸出品の躍進

輸出品目では、農産物が大幅に拡大している。ゴムは8億1,100万USD（125.57％増）、カシューナッツは17.1億USD（66.27％増）、コーヒーは11.9億USD（34.27％増）を記録した。
製造業も好調で、コンピュータ・電子製品・部品が16.7億USD（72.3％増）、木材・木製品が16.9億USD（40.24％増）、機械・機器・部品は21.7億USD（9.03％増）となった。

米国が最大の輸出市場

米国はドンナイ省の最大の輸出相手国であり、輸出全体の34.58％を占めた。主要品目は靴、木材、電子製品である。次いで中国（12％）、日本（8.1％）、韓国（4.1％）と続く。従来市場の安定に加え、新興市場の開拓も進み、輸出の持続性を高めている。

輸入も増加、生産支える

輸入額は163.3億USDで前年同期比17.28％増。輸入品の多くは、輸出製品の生産に必要な原材料であり、カシューナッツ（20.3億USD、68.29％増）、電子部品（16億USD、58.9％増）、ゴム（3.02億USD、51.38％増）、木材原料（2.65億USD、38.35％増）が挙げられる。原材料輸入が生産チェーンを維持し、大口受注への対応力を確保している。

FDI・国内投資の拡大

同期間、ドンナイ省は外国直接投資（FDI）を20億USD以上誘致し、121件の新規案件と121件の増資案件があった。国内投資も86兆7000億VND超で、70件の新規プロジェクトと28件の増資案件が含まれている。
旧ビンフック省との統合により開発空間が拡大し、土地資源や地域連携の利点が投資誘致を後押ししている。