わずか6時間で1,000人以上が登録殺到
ベトナムの中部地方が歴史的な豪雨災害に見舞われる中、全国から被災地への思いが寄せられている。ホーチミン市では、学生文化会館(ホーチミン市国家大学)が支援物資の集積拠点となり、11月22日昼に募集を開始してから わずか6時間で1,000人以上がボランティア登録 を行った。
23日朝の現地取材によれば、学生、教職員、行政関係者など多くの人が仕事を一時中断して駆け付け、
6–12時、12–18時、18–23時の3シフトがすべて満員 となった。
梱包テープの音、パレットを動かす音が朝から深夜まで絶えず響き、23日昼には 同時に500人以上が作業 にあたる活気に満ちた光景が広がった。
学生文化会館のブイ・フイン・キエウ・ミー副館長によると、
「22日夜だけで60トン、23日には120トンを超えた。少しでも遅れれば、被災地に届くのが間に合わない」と話す。
不安を抱えながらも作業を続ける学生たち
被災地出身のボランティアも多く、故郷の家族と連絡が取れず不安なまま作業を続ける学生もいた。
「1分でも早く届けば、ふるさとが少し楽になる」と語る者もいる。
ホーチミン市銀行大学の ルウ・カイン・フエンさん(18歳)は、20日に帰省予定だったが、洪水で状況が急変。翌朝から家族と連絡が取れなくなり、支援物資を運びながら泣き続けたという。
「少しでも早く荷物がフーイエンに届いてほしい。そうしたら私も家に帰れるかもしれない」と語った。
同市国際大学の グエン・アイ・ティエンさん(18歳)も、一日中母親と連絡が取れず、無事の知らせを聞いた途端に泣き崩れたと話す。
情報技術大学の カム・リー さんは、家族3人が洪水の中に3日間取り残された動画が頭から離れないという。
こうした個々の思いが、倉庫に響く作業音と交じり合い、数千人を動かす大きな力になっている。
家族連れも物資を寄付 数時間で20トンを仕分け
ホーチミン市学生文化会館だけでなく、21日昼にはホーチミン市にあるビンホームズ・グランドパークの集積地点にも多くの市民が集まった。
衣服、乳児用ミルク、米、懐中電灯など、被災地が必要とする品が次々と運び込まれた。
親子で訪れる家庭も多く、子どもたちが小さな手でミルクやインスタント麺を箱に入れる姿も見られた。
短時間で 約20トンの緊急支援物資が分類・梱包され、深夜のトラック便として順次出発 した。
第一便が被災地到着、次の便は深夜23時に出発
11月22日朝には、最初の支援物資が浸水地域の住民に届けられた。
続く便は23時に出発し、ダックラック省(旧フーイエン地域)へ向けて走り、翌23日朝に到着する予定である。
物資には「中部よ、頑張って」「一日も早い復旧を祈ります」といった手書きのメッセージも添えられている。
それらは、単なる物資以上の「心の支え」となり、被災地へ温かい思いを届けている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN


























