【社会】ベトナム企業の30％が女性経営者

女性の社会的役割と企業経営

ベトナムでは、女性は労働力として社会に広く参加し、企業経営にも関わっている。約30％のベトナム企業の経営者が女性であり、これは多くの国と比較しても高い水準である。

「女性起業支援」事業の成果と展開

11月30日、ファン・ミン・チン首相は「2017～2025年女性起業支援プロジェクト」の総括会議に出席し、2026～2035年における次期計画の展開を発表した。首相は、女性はどの環境、どの職務においても努力を惜しまず、逆境や偏見を乗り越える力を持つと強調した。

ベトナムは、ジェンダー平等と女性の地位向上に関する国際目標を早期に達成した国の一つである。ベトナム共産党および国家機関における女性管理職の割合も向上しており、女性は科学、文化、スポーツ、観光、安全保障、外交など多岐にわたる分野で重要な役割を担っている。

起業支援プロジェクトの具体的成果

「2017～2025年女性起業支援プロジェクト」では、女性11万8,000人以上が起業支援を受け、目標の約6倍に達した。新たに1,600以上の協同組合、6,000以上の共同事業体が女性管理のもと設立され、目標の6.6倍を達成した。
また、13万以上の女性新設企業が助言・支援を受け、2,400億VND以上の資金が銀行や支援基金、マイクロファイナンスを通じて提供された。1,800以上のコンテストや起業フェスティバルが開催され、農産品やOCOP製品など、多くのプロジェクトが国際市場に進出した。

女性の起業精神と国際的評価

チン首相は、海外訪問時に各国指導者がベトナムの一村一品（One Commune One Product）製品（蓮の実、絹、カシューナッツなど）を国際的なお土産として贈る光景を目の当たりにし、女性の手による貢献が大きいことに誇りを示した。「女性の起業の裏には、希望、努力、革新精神、正当な富を生み出す意欲がある」とチン首相は述べた。

今後の目標と取り組み

ベトナム女性連合会のグエン・ティ・トゥイエン会長は、このプロジェクトが女性の起業意識を高め、社会に広がる起業ムーブメントを創出したと評価した。
2026～2030年の段階では、女性経営者の企業、協同組合、個人事業体50,000件に対する支援と助言を実施し、女性経営者の割合を30％に引き上げることを目指す。2031～2035年の段階では、75,000件の女性経営主体への支援を行い、女性経営者の割合を35％に拡大する計画である。