エースコック・ベトナム、ビンロン省に最大工場を開所
即席麺大手のエースコック・ベトナム(Acecook Vietnam)は2026年3月10日、南部ビンロン省のホアフー工業団地で新たな製造拠点「ビンロン工場」の開所式を行った。
総投資額は2億USDを超え、同社にとってベトナム国内最大規模の工場となる。メコンデルタ地域における同社の重点プロジェクトとして位置づけられている。
新工場は、同社の長期戦略「Cook Happiness Through Innovation(イノベーションによって幸福を調理する)」の一環として、持続可能な発展と世界市場への展開を視野に整備された。
年12億食供給へ、生産能力を大幅拡大
新工場はホアフー工業団地内の約11ヘクタールの敷地に建設された。
設備がすべて稼働した場合、以下の生産能力を持つ。
- 生産ライン:最大17ライン
- 年間製品生産能力:約8万1,000トン
- 半製品(スープ・調味油など):年間2万7,600トン
第1段階では9ラインが稼働し、年間約12億食の製品を国内市場および輸出向けに供給する計画である。
工場では、即席麺のほか、ビーフン、フォー、ブン、フーティウなど多様なインスタント食品の生産が可能となっている。
現在、同社はベトナム国内で14工場を展開し、北部から南部まで広範な生産ネットワークを構築している。
「グリーン工場」として環境負荷を低減
ビンロン工場は「グリーン工場」モデルとして設計され、エネルギー効率の向上と環境負荷の低減を重視している。
工場ではバイオマス燃料を使用する蒸気ボイラー(毎時30トン)を導入しており、同規模の石炭ボイラーと比較して年間約7万5,000トンのCO₂排出削減が見込まれる。
また、オフィス棟の内装にも環境配慮型の素材を採用した。
- 床タイル:リサイクル素材を使用
- 壁紙:もみ殻由来の再生素材
同工場の主原料が米であることから、農業副産物を活用した素材を採用し、環境配慮型の生産モデルを示す狙いがある。
さらに敷地内には緑地を配置し、スマート管理システムを導入して資源利用の最適化と生産効率の向上を図っている。
太陽光発電導入でCO₂削減を強化
今後、同工場では太陽光発電設備の導入も計画しており、年間約4,700トンのCO₂排出削減を見込む。
同社はこれを基盤として、環境配慮型で高度な生産モデルの確立を目指すとしている。
地元で3,000人以上の雇用創出
新工場の稼働により、地元では3,000人以上の雇用創出が見込まれている。
また、年間平均で約1,800億VNDの税収を国庫に納めるとされ、原材料供給や物流、関連産業を含め地域経済への波及効果も期待されている。
「ベトナムへの長期投資の象徴」
開所式でエースコックベトナムの金田社長は、次のように述べた。
「ビンロン新工場の開所は、当社のベトナムに対する長期的なビジョンと投資コミットメントを示す象徴である。重要なのは規模だけでなく、持続可能な発展への取り組みである。企業の成長は社会や環境への責任と共に進むべきものだと考えている」
同氏はまた、このプロジェクトが地域の雇用拡大や技能向上に寄与し、ビンロン省およびメコンデルタ地域の社会経済発展に貢献するとの期待を示した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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