第1四半期、企業収益が急拡大
2026年第1四半期、ベトナム企業は好調な業績を示した。多くの企業が発表した決算は前年同期比で大幅な増益となり、経済全体の回復と拡大基調を裏付けている。
銀行セクターでは、VPBankが連結税引後利益約6兆3,290億VNDを計上し、前年同期比で60%超の増益を達成した。VietABank、ACB、Nam A Bankなどもそれぞれ増益を記録し、金融業界の収益拡大が顕著となった。
証券・IT分野でも好調が続く。SSI証券は税引前利益約1兆6,000億VNDで業界首位に立ち、FPTは売上・利益ともに二桁成長を維持した。さらに化学・肥料分野では、ダムハーバック社が利益を前年の約15倍に伸ばし、直近9四半期で最高水準となった。
エネルギー分野でも増益企業が相次いだ。PV Powerは四半期売上で過去最高を更新し、ビンソン製油所(BSR)は利益が前年の約8倍に拡大するなど、資源関連企業の収益も大きく伸びている。
過去最高を狙う強気の成長計画
こうした好スタートを受け、多くの企業が2026年の経営目標を引き上げている。
都市開発大手キンバックは売上・利益ともに大幅増を掲げ、ビナミルクは過去最高の業績を目指す計画を打ち出した。鉄鋼大手ホアファットも売上で過去最高を更新する見通しである。
特に注目されるのがビングループである。同社は売上約485兆VND、税引後利益3.5兆VNDという過去最高水準を目標に設定。電気自動車事業のビンファスト(VinFast)を軸に国際展開を加速させるほか、高速鉄道や再生可能エネルギー分野への投資も進める方針である。
証券会社SSIも創業以来最高益を目標に掲げ、売上・利益ともに過去最高を狙うなど、各業界で強気の計画が相次いでいる。
政府の高成長戦略が企業の追い風に
企業が強気姿勢を取る背景には、政府が掲げる2026年のGDP成長率10%目標がある。
専門家は、マクロ経済の安定、インフレ抑制、柔軟な為替政策に加え、民間経済の振興政策が企業心理を後押ししていると分析する。さらに公共投資の拡大や大型インフラプロジェクトの推進も、企業成長の重要なドライバーとなっている。
また、株式市場の格上げや国際金融センターの設立など、資本市場の発展も企業の資金調達環境を改善し、成長戦略を支える要因となっている。
アジアの安定性が成長機会に
世界経済の不確実性が高まる中でも、アジアは相対的に安定しており、ベトナムはその中でも高成長を期待される市場と位置付けられている。
企業経営者からは「不確実性こそ市場の魅力であり、ベトナムの成長目標は大きなビジネス機会」との見方も出ている。
今後の焦点
企業の高成長計画は、政府の成長戦略と歩調を合わせたものとなっている。ただし、国際情勢や資源価格の変動など不確実要因も依然として大きい。
それでも、金融・製造・テクノロジーを中心に広がる増益トレンドは、ベトナム経済が次の成長ステージに入ったことを示す重要なシグナルといえる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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