「犬肉通り」として知られた飲食街が大きく様変わり
ホーチミン市カウオンライン街区のコン・クイン通り189番路地で長年「犬肉通り」と呼ばれてきた飲食街から、犬肉料理店が姿を消した。営業を終了した店舗もあれば、ヤギ肉料理店へと業態を転換した店舗もあり、数十年続いた地域の名物に終止符が打たれた。
現地を訪れると、かつて犬肉料理店が軒を連ねていた路地には、ヤギ肉や牛肉の鍋料理、焼肉店などが並び、飲食街の景色は大きく変化している。
老舗犬肉店が羊肉専門店へ転換
20年以上にわたり犬肉料理を提供してきた老舗「スアン・ビン」は、数か月前から羊肉料理専門店として営業している。
店主によると、業態変更の背景には、地元当局からの働きかけに加え、自身の意向もあったという。
「20年以上続けてきた犬肉料理をやめ、新たな料理へ切り替える決断をした。幸い、常連客だけでなく新しい客にも支持されている」と話している。
一方で、長年通い続けた常連客の中には突然の変更に戸惑う声もあるが、店主は現在の社会的な流れを踏まえた判断だったとしている。
新たな看板メニューには、店主の故郷であるハティン省名物のヤギ肉料理を採用。ローストや焼き物、蒸し料理などを150万~20万VND程度で提供している。
人気店は閉店、別店舗も犬肉販売を終了
路地内で高い知名度を誇っていた「チューン 1」はすでに閉店し、地図サービス上でも「閉業」と表示されている。
跡地には隣接して営業していた「チューン II」が移転したが、この店舗も犬肉料理の提供を終了。現在は鍋料理と焼肉を中心とした営業へ切り替えている。
店員によると、数か月前から犬肉の販売をやめ、新たな業態へ移行したという。
飲食街は新たなグルメスポットへ
現在の189番路地では、犬肉料理店の看板はほぼ姿を消し、ヤギ肉、牛肉、鍋料理、焼肉店に加え、ベトナム料理やオフィス向けランチを提供する店舗も営業している。
飲食店の多様化により、路地全体は新たなグルメスポットとして再生しつつある。
犬肉料理を目当てに訪れていた客からは惜しむ声も聞かれる一方で、犬肉販売を終了したことを歓迎する市民も少なくない。
近隣住民のドゥック・トンさんは、「近年は特に若い世代を中心に犬肉を食べる文化への支持が薄れている。業態転換は時代の流れに対応する自然な選択であり、犬や猫を守ることにもつながる。今後は羊肉や牛肉へ転換した店舗を応援したい」と話している。



















