フマキラー・ベトナム(FUMAKILLA Vietnam)は7月9日、ドンナイ省ビエンホア2工業団地で蚊取り線香製造工場の拡張プロジェクトの起工式を開催した。30年以上にわたりベトナムで事業を展開してきた同社は、生産能力の拡大と自動化の推進を通じて、国内市場に加え東南アジア向け供給体制の強化を図る。
30年以上にわたりベトナム市場へ投資
起工式には、フマキラー・ベトナムの経営陣をはじめ、日本のフマキラーグループ関係者や社員らが出席した。
今回の工場拡張は、同社が30年以上にわたり続けてきたベトナムへの投資の新たな節目となるものであり、生産拡大や先進技術の導入、持続可能な事業運営をさらに推進する姿勢を示すものとなった。
フマキラー・ベトナムのレ・バン・ロン社長(フマキラーグループ生産担当執行役員)は、「工場拡張は生産能力の向上と自動化を進め、国内市場および輸出市場の需要拡大に対応するための戦略的な投資である」と説明した。
また、日本の技術と品質管理基準を活用し、安全で高品質な製品を提供するとともに、ベトナムの経済・社会の発展にも貢献していく考えを示した。
日本品質の製品をベトナムで生産
フマキラー・ベトナムは、ベトナムが外国投資の受け入れを本格化させた時期に設立され、日本の技術を活用した害虫駆除製品を現地生産する先駆的な企業の一つとして事業を展開してきた。
これまで、生産設備の近代化や技術開発を進め、ベトナムの気候や消費者ニーズに適した製品開発を続けている。
現在は、
- 殺虫スプレー
- 蚊取り線香
- 電子蚊取り器用製品
- 室内用消臭・芳香スプレー
など幅広い製品を製造しており、日本の技術をベースに現地市場向けへ最適化した商品を展開している。
また、2005年と比較して売上高は40倍以上に拡大しており、「JUMBO VAPE」ブランドに対する消費者の信頼と長期投資戦略の成果が表れている。
ASEANを中心に海外輸出も拡大
同社はベトナム国内市場への供給だけでなく、フマキラーグループの生産ネットワークの一翼も担っている。
現在、ベトナム工場で生産された製品は、
- マレーシア
- タイ
- カンボジア
- ミャンマー
- ハイチ
- 韓国
などへ輸出されており、多様な市場で求められる品質基準を満たす生産拠点としての役割を強めている。
新工場で約100人の雇用創出へ
今回の拡張プロジェクトでは、フマキラーグループの基準に基づく最新の生産ラインや設備を導入する予定である。
製品品質の向上に加え、
- 生産効率の最適化
- 省エネルギー化
- 持続可能な工場運営
を目指すとしている。
新設備の稼働後は約100人の新規雇用を創出するとともに、国内外市場への供給能力向上が期待されている。
ベトナムをアジアの重要生産拠点に
フマキラー・ベトナムの大下典郎副会長は、「ベトナムはフマキラーグループにとって重要な戦略市場の一つである」と述べた。
今回の追加投資は、ベトナムの投資環境や人材、今後の成長可能性に対する信頼を示すものであり、同社をアジア地域における主要生産拠点としてさらに発展させ、高品質な製品をベトナム国内および海外市場へ供給していく考えを示した。
また、同社は事業活動だけでなく、2011年からベトナム女性連合会と連携し、デング熱の予防や対策に関する啓発活動にも継続して取り組んでおり、地域社会への貢献も進めている。



















