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ベトナムで手足口病が急増 子どもの「高熱・驚愕反応」に注意、夜間でも受診を

ベトナムで手足口病の診察をする医師
(C)THANH NIEN

ベトナムで、子どもを中心に手足口病の患者が増加している。ホーチミン市では9月14~20日の1週間に1,283人の患者が確認され、直前4週間の平均と比べて47%増加した。

全国でも2026年に入って患者数が大幅に増えており、医師は特に5歳未満の子どもについて、重症化を示す兆候があれば夜間でも医療機関を受診するよう呼びかけている。

ホーチミン市で患者数が47%増加

ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)によると、9月14~20日の第38週にホーチミン市で確認された手足口病の患者数は1,283人だった。

直前4週間の平均と比較すると47%増加しており、2026年の累計患者数は第38週時点で3万5,121人となった。

ベトナム全土では、2026年1~8月の8カ月間に約10万人の患者が確認されている。前年同期の2.5倍を超える水準である。

患者の87.3%は5歳未満の子どもが占めている。

高熱や「驚いて飛び上がる」症状に注意

ホーチミン市のニードン1小児病院で感染・神経科を率いるズー・トゥアン・クイ医師は、5歳未満、特に3歳未満の子どもについて、保護者が見逃してはいけない症状として「高熱が下がらないこと」と「眠っている際に驚いたように手足を動かすこと」を挙げている。

このほか、手足の震え、歩行が不安定になる、呼吸が速い、呼吸が苦しそうといった症状がみられた場合も、すぐに医療機関を受診する必要があるという。

ホーチミン市小児病院のリー・ホア・アイン・ミン医師も、嘔吐を繰り返したり、反応が鈍く、手足が震えるなどの症状に要注意だと指摘する。

医師らは、手足口病は短時間で状態が悪化する場合があるため、こうした兆候があれば翌朝まで待たず、夜間でも受診するよう呼びかけている。

「夜は病院が診てくれない」と受診を遅らせない

クイ医師によると、子どもの受診が遅れる背景には、「病院は夜間や週末には診療していない」と考えてしまう保護者もいるという。

また、軽い発熱やよだれを「歯が生えているため」と考え、医療機関を受診しないケースもある。

しかし、手足口病では症状の変化を早期に把握することが重要であり、重症化の兆候がみられた場合には速やかな対応が求められる。

ニードン1小児病院では、現在治療中の患者数が前週のほぼ2倍に増加。85人が治療を受けており、そのうち約10人が重症度3、13~14人が重症度2bで、一部の患者は人工呼吸器による治療を受けている。

同病院は200床を確保し、医薬品や医療資材の準備、治療手順の研修など対応を進めている。

ホーチミン市小児病院では36人が治療中で、うち1人が重症度3、残りは重症度2aとなっている。患者数は前月比で10%増加した。

ニードン2小児病院では28人が入院しており、重症度1が5人、重症度2aが23人となっている。

解熱剤を必要以上に控えない

クイ医師は、薬を使いすぎることへの不安から、子どもが高熱になるまで解熱剤を使用しない家庭があることにも注意を促している。

なかには体温が40度になるまで薬を使わないケースもあるという。

医師から指示された薬については、用量や使用方法を守り、薬を使うことへの不安から必要な処置を遅らせないことが重要である。

また、症状が改善したからといって、自己判断で再診をやめることも避ける必要がある。

再診では、医師が子どもの状態を継続的に確認し、重症化の兆候を早期に発見する。状態が安定すれば、医師の判断で受診間隔を延ばしていく。

休ませることと「仲間外れ」は別

手足口病に感染した子どもは、他の子どもへの感染を防ぐため、学校や保育施設を休む必要がある。

ただし、感染防止のための隔離が、子どもを孤立させることにつながってはいけない。

クイ医師は、保護者を待つ間に別室で一人にされた子どもが、「先生や友達から仲間外れにされた」と感じて泣いてしまった例を紹介している。また、学校へ戻った後も、周囲の子どもが感染を恐れて距離を置くケースがあるという。

感染を防ぐことは重要だが、子どもに対しては年齢に応じた配慮をしながら接する必要がある。

手洗いと身の回りの衛生管理を

手足口病の予防として医師が勧めているのは、食品を十分に加熱すること、こまめに石けんで手を洗うこと、子どものおもちゃや日用品を清潔に保つことなどである。

子どもだけでなく、大人自身の衛生管理も重要となる。

特に保護者が外で仕事をした後は、子どもを抱いたりキスをしたりする前に、入浴や手洗いなどを行うことが感染リスクを抑えるうえで重要だとしている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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