ホーチミン市で10月5日夜から6日未明にかけて大雨が降り、タンカイン街区では住宅や工場、農業用地などが深刻な浸水被害を受けた。31世帯と1カ所の集合住宅、計113人以上が安全な場所へ避難した。一方で水が引いた後には浸水した農地で住民が魚を捕る姿も見られた。
タンカイン街区で住宅や工場が浸水
タンカイン街区では、10月5日夜から6日未明にかけて大雨が続き、カインロック、タンホア、フックハイ、タンルーン、ビンフックなどの地域で局地的な浸水が発生した。
タンウエン気象観測所では、この時間帯の雨量が50~59mmに達した。
さらに、ビンタン、ビンズオン、タンヒエップ、タンカインなどの各地域や周辺の工業団地で降った雨が集中してカイ川へ流れ込んだ。タンカイン街区のカインバン橋周辺では、カイ川下流にあたるドンナイ川の高潮も重なり、浸水が拡大した。
その結果、数十世帯の住宅や工場、仮設建物などが深い水につかった。
113人以上が安全な場所へ避難
浸水が発生した5日夜には、タンカイン街区のチャン・ティ・ジエム・チン党書記が警察、軍、災害対策部隊などとともに現場へ向かった。
当局は31世帯と1カ所の集合住宅に住む、合わせて113人以上を安全な場所へ移動させた。
6日正午までには水位が下がったものの、タンカイン坊の一部地域や道路では依然として深い浸水が残った。このため、当局は警告標識を設置し、浸水した道路を封鎖するとともに、安全な迂回ルートへの誘導を行った。
水没した農地で住民が魚捕り
カインロック街区では、農業用地の広い範囲が深さ約1mまで浸水した。
こうした状況の中、住民の一部は水につかった農地へ網を持ち込み、魚を捕っていた。なかには魚を捕った後、その場で焼いて酒を飲む住民の姿も見られたという。
大雨による浸水が深刻な一方、地域の住民にとっては、水につかった農地が思わぬ「漁場」になった形である。
この地域では約5年ぶりの大規模な浸水
地元住民によると、カインロック地区周辺で今回のような大規模な浸水が発生したのは、ここ約5年間では初めてだという。
今回の浸水は、広い地域で降った大雨に加え、カイ川への雨水の集中とドンナイ川の高潮が重なったことが要因となった。
ホーチミン市では都市化や工業団地の拡大に伴って土地利用も変化しており、大雨が降った際の排水や浸水対策が引き続き課題となっている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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