ベトナムでは、運転資格のない子どもにバイクを貸した保護者は、交通事故の結果によっては刑事責任を問われる可能性がある。ダックラック省では、14歳の子どもにバイクを渡した父親が、死亡事故をめぐって起訴された。現地警察は、保護者や学校に対し、未成年者による無資格運転を防ぐための管理と指導を呼びかけている。
16歳未満は原則として原動機付きバイクを運転できない
ダックラック省警察交通警察部門は10月9日、運転に必要な条件を満たしていない子どもにバイクを渡さないよう、保護者への注意喚起を強化していると発表した。
背景には、ソンカウ地区で発生した事故がある。生徒1人が死亡し、その後、14歳の子どもにバイクを貸与した父親が起訴された。
2024年道路交通秩序・安全法第59条によると、原動機付きバイクを運転できるのは16歳以上である。また、A1・A区分の運転免許は、規定に従い18歳以上を対象としている。運転者は、年齢や健康状態に加え、車両の種類に応じた運転免許などの条件を満たさなければならない。
違反には罰金、死亡事故では刑事罰の可能性も
運転資格のない人にバイクや原動機付きバイクを貸与したり、その運転を容認したりした場合、車両の所有者が個人であれば、政令168/2024/NĐ-CP第32条第10項に基づき、800万~1,000万VNDの罰金を科される可能性がある。
さらに、刑法第264条第1項a号では、運転資格のない人に車両を渡した行為について、犯罪の成立要件を満たし、その結果として1人が死亡した場合、1,000万~5,000万VNDの罰金、または最長3年の非拘禁矯正刑が科される可能性が定められている。
ただし、死亡事故が発生しただけで自動的に刑事罰が適用されるわけではない。実際の処分は、犯罪の成立要件を満たすかどうかなど、具体的な事情に基づいて判断される。
ダックラック省警察は、保護者や車両の所有者・管理者に対し、子どもが必要な条件を満たす前に車両を運転しないよう、車両を適切に管理することを求めている。また、年齢に合った移動手段を選び、子どもを甘やかしたり、危険性を軽視したりしないよう呼びかけた。
学校にも、警察と連携して交通安全教育や指導を続けるとともに、保護者と協力して生徒の車両利用を管理するよう求めている。
学校も保護者との連携を強化
事故に関連し、レタイントン小中学校の幹部は、同校では新学年の開始時から交通安全に関する啓発活動を行い、交通規則を守ることについて誓約書を取り交わしてきたと説明した。地域警察とも連携し、生徒に安全な交通参加の方法を指導しているという。
小学生については保護者が、中学生については保護者と生徒の双方が、年齢に達する前に子どもに車両を運転させない旨の誓約書に署名している。それでも9月10日に事故が発生したことについて、同幹部は危険性の高い、残念な出来事だったと述べた。
事故を受け、学校は担任教員に対し、日々の学級活動や週ごとの朝礼などを通じて、生徒への注意喚起を強化するよう指示した。
一方、学校側は、生徒が学校の外にバイクを駐車する場合、管理が難しいという課題も指摘している。校内へのバイクの乗り入れを制限していても、生徒が自ら運転して登校し、学校の管理区域外に駐車することまでは把握しにくいためだ。
学校が改めて指導や啓発を強化した結果、現在は子どもの送迎を自ら行う保護者が増え、バイクで登校する生徒の状況にも改善が見られるという。




























