ホーチミン市の交通警察は、交通違反に対する罰則の引き上げに向け、関係機関とともにホーチミン市議会に提出する決議案の策定を進めている。対象には、規則に違反した駐停車などが含まれる。交通渋滞や事故のリスクを抑える狙いだ。また、ホーチミン市中心部では日中の市民の移動を優先し、大型の乗用車や一定重量を超える貨物車の通行を午後10時以降にする案も検討されている。ただし、いずれも現時点では検討・策定段階であり、正式決定ではない。
違法駐停車などの罰則強化を検討
ホーチミン市公安の交通警察部門に所属するホアン・バー・トゥアン中佐(副部門長)は10月22日の定例記者会見で、市の交通事情に応じた車両管理や違反処理の方法について、関係部局と検討を進めていると明らかにした。
交通警察はホーチミン市司法局などと連携し、一部の交通違反に対する罰則を引き上げる決議案を策定している。今後、ホーチミン市人民評議会に提出し、審議を求める予定だ。検討の根拠の一つとして、2026年10月1日に施行された都市開発法が挙げられている。
対象として検討されているのは、規則に違反した駐停車のほか、速度超過、指定された車線を走行しない行為、規則に反する場所での乗客の乗降などである。
トゥアン中佐は、交通量の多い幹線道路では、車1台が違法に駐停車しただけでも車列が長くなり、渋滞が拡大する可能性があると説明した。罰則の抑止力を高め、交通の流れに直接影響する違反を減らすことが狙いだという。
罰金額は現行法の上限内で引き上げへ
罰則の引き上げにあたっては、行政違反処理に関する法律で定められた罰金額の上限を超えることはできない。ホーチミン市は、その範囲内で、違反に対して適用する罰金額を引き上げることを検討している。
トゥアン中佐は、例えば、ある違反の罰金額が50万~100万ドンと定められている場合、ホーチミン市が100万VNDを適用する案を提案することは可能だと説明した。つまり、法律で認められた範囲を変更するのではなく、現行の罰金額の上限を適用することで、違反への抑止力を高める考えである。
違法駐停車以外の違反についても、罰則強化の対象を検討している。ただし、具体的な対象行為や罰金額は、今後の決議案の策定・審議を通じて明らかになる見通しだ。
ホーチミン市中心部の交通規制も見直し、大型車は夜間通行を検討
ホーチミン市では、交通インフラの容量に限りがある一方、車両密度が高く、市民の日常的な移動に加え、物流や生産・営業活動に伴う貨物輸送の需要も大きい。
このため、ホーチミン市は日中の道路を市民の移動に優先的に利用し、産業活動を支える一部の輸送を夜間に振り分ける方向性も検討している。
交通警察はホーチミン市建設局と連携し、市内の車両通行を制限する現行の決定第23号に代わる新たな決定案を策定中だ。
現在検討されている案では、乗車定員29人未満の乗用車は日中に中心部を通行できる一方、29人を超える車両は午後10時以降の通行とする方向が示されている。
貨物車については、車両総重量などの詳細な定義は今後の制度案の確認が必要だが、報道された案では、積載量1トン未満の車両は日中の通行を認め、1トンを超える車両は午後10時以降に通行させることが検討されている。
これらは、日中の市民の移動を確保しながら、夜間に貨物輸送を行うことで道路への負荷を分散させる考え方に基づく。
罰則強化・通行規制とも正式決定はこれから
今回示された罰則強化と車両通行規制の見直しは、いずれも策定・検討段階にある。罰則についてはホーチミン市人民評議会での審議が予定されており、通行規制についても現行制度に代わる決定案の整備が進められている。
ホーチミン市で車を運転する住民や、貨物輸送を行う企業にとっては、違法駐停車の罰則だけでなく、中心部への乗り入れ時間や車両区分の変更も実務上の影響が大きい。今後は、正式な決定内容や施行時期、対象車両の定義を確認する必要がある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



























