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ホーチミン市メトロ2号線、2026年予算を7.5兆VNDに増額 2030年末の開業目標は維持

ホーチミン市メトロ2号線完成予想図
(C)MAUR

ホーチミン市の都市鉄道2号線(ベンタイン~タムルオン間)は、2026年の事業予算が当初の6兆5,000億VNDから7兆5,000億VNDへと1兆VND増額された。沿線では複数の駅で地中連続壁などの工事が進む一方、地下埋設インフラの移設や用地引き渡しの遅れが課題となっている。ホーチミン市都市鉄道管理委員会は、2027年10月に予定するシールド掘進機(TBM)によるトンネル掘削の準備を進め、2030年末の営業運転開始を目指す方針だ。

メトロ2号線、複数の駅で地中連続壁の工事が進展

ホーチミン市都市鉄道管理委員会のブー・バン・ビン副委員長は10月22日、市内の経済・社会情勢に関する記者会見で、メトロ2号線の建設状況を説明した。

EPC(設計・調達・建設)総合請負業者は、駅やトンネル、高架区間、進入路、車両基地など、路線全体で計506本のボーリングによる地質調査を完了した。

また、管理委員会はレティリエン駅、ファムバンバック駅、ホアフン駅、ファムバンハイ駅、グエンホンダオ駅、およびバークエオ駅の第1期工事について、FEED(基本設計)後の施工設計を承認した。その他の駅についても設計書類の整備を進めており、2026年中に工事を本格化させるため、順次承認する方針である。

駅ごとの工事進捗は次の通りだ。

  • ファムバンバック駅:導壁の施工率が約50.7%、地中連続壁が約38.6%
  • レティリエン駅:導壁が約46.4%、地中連続壁が約46%
  • ファムバンハイ駅:導壁が約50.2%に達し、地中連続壁の工事にも着手
  • ホアフン駅:導壁の施工率が約26.6%
  • バークエオ駅:施工率が約31.4%

タオダン駅、バイヒエン駅、グエンホンダオ駅では、工事に向けた機材や設備の搬入・準備が進められている。

導壁は地中連続壁の施工に先立って設ける構造物で、地中連続壁は地下駅やトンネル周辺の土留めなどに用いられる。こうした工事の進捗は、地下構造物の本格的な建設に向けた準備状況を示している。

交通規制は段階的に実施、11月に全線の計画整備へ

工事の進展に伴い、各駅周辺では交通規制や仮設道路の拡幅、工事用フェンスの設置も進んでいる。

総合請負業者は、タオダン駅、ホアフン駅、レティリエン駅、ファムバンハイ駅、バークエオ駅、ファムバンバック駅で交通規制の実施に必要な対応を完了した。

バイヒエン駅とグエンホンダオ駅では2026年10月末、ダンチュー駅では11月中旬に、交通規制と工事用フェンスの設置を進める予定である。

ホーチミン市建設局は、タオダン駅からファムバンバック駅までの複数駅に加え、各駅周辺の交通規制計画を承認している。ベンタイン駅とタンビン駅についても、11月中に計画が承認される見通しで、これにより路線全体の交通規制計画が整う予定だ。

ただし、交通量の多い幹線道路では、工事と車両の通行を両立させる必要がある。このため、工事用フェンスの設置が当初の想定より遅れている場所もあるという。

2026年の事業予算を1兆VND増額

メトロ2号線の2026年の事業予算は、年初の6兆5,000億VNDから7兆5,000億VNDへと1兆VND増額された。

一方、事業の資金執行には依然として課題が残る。地下埋設インフラの移設や用地取得が計画通りに進んでいないほか、土地関連書類、補償額、支援措置、移転・再定住計画などの調整が必要な案件もある。用地の引き渡しが予定に届かず、一部工事を継続的に進められない状況も生じている。

管理委員会は、関係機関と連携して個別の問題を確認・処理するとともに、施工や検収、支払いの進捗管理を強化する。2026年の予算執行計画を達成するため、工事の加速と資金執行の促進に取り組む方針だ。

主要駅の構造工事は2029年3月まで、営業運転は2030年末を目指す

管理委員会によると、プロジェクトの主要な完成時期は現時点で変更されていない。

今後は総合請負業者に対し、人員や機械、設備を集中させ、導壁や地中連続壁、駅構造物の工事を加速するよう求める。また、2027年10月に予定するTBMによるトンネル掘削の開始に向け、必要な準備を進める。

現在の主な工程目標は以下の通りである。

  • 2027年10月:TBMによるトンネル掘削を開始する予定
  • 2029年3月:駅の主要構造工事を完了する予定
  • 2029年末:レールの敷設を完了する予定
  • 2030年末:営業運転を開始する予定

2026年の予算増額と複数駅での工事進展は、プロジェクトを進めるうえでの動きといえる。ただし、予算の増額だけで工期の短縮が保証されるわけではない。用地引き渡しや地下インフラの移設、交通規制の調整をどこまで計画通りに進められるかが、今後の工程を左右する要素となる。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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