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【健康】2050年には高齢者が2230万人まで増加

(C) VNEXPRESS

現在ベトナムの65歳以上の人口は740万人で全人口の7.7%を占めている。これが2050年には2230万人まで増加し、全人口の20.4%を占めることになると予測されている。

上記の情報は、11月19日に開幕した”ASEANの高齢化社会に向けて高齢者介護におけるイノベーションとテクノロジー活用に関する国際会議”において保健省のドー・スアン・トゥエン副大臣が明らかにしたものだ。

人口の高齢化は、グローバル規模の現象である。あらゆる国が人口における高齢者の数と比率が上昇していく様子を目の当たりにしている。2019年のASEANの65歳以上の人口は4500万人で、ASEANの全人口の7%を占めている。これが2050年には1億3200万人まで増加し、全人口の16.7%を占めるようになると予測されている。

ベトナムは、高齢者(65歳以上)の人口が全人口の7%を占めるようになった2011年から高齢化社会に突入しており、30年後にはこの比率が20%を超えると予測されている。
「ベトナムは世界でも最も高齢化スピードの速い国の一つです。」とトゥエン副大臣は述べた。人口の高齢化は、労働力の確保に影響を与え、社会保障費や医療費などに大きな負担を与える。

ベトナムの高齢者人口の特徴は、男性よりも女性が多く未亡人や一人暮らしの高齢者の比率が高くなっている点にある。子供や孫と一緒に暮らす高齢者の比率は約72%となっており、ベトナムの家族の形が伝統的な大家族(3世帯同居)から核家族(夫婦と子供)へ徐々に移行していることが判る。1人暮らしをせざるを得ない高齢者は、家族のサポートをが受けられず非常に不便な生活を強いられている。

ベトナムの高齢者の健康状態には、まだ課題が多く残されている。ベトナムの平均寿命は73歳だが、健康に生活できている年齢は64歳までに過ぎない。96%の高齢者が慢性の基礎疾患をかかえている。ベトナムの高齢者は平均3つの病気を抱えているとのデータもある。ベトナムの医療保険システムは、日々増加する高齢者の需要に対応できていない。

専門家は、ベトナムは高齢者が健康に人生を過ごせるように、プライマリヘルスケアと予防ケアに重点を置き、適切な医療と社会保障制度を充実させるための戦略を立てる必要があると指摘する。また、高齢者の多様な介護需要に対応できるように適切な人材と労働力の育成と確保に取り組む必要がある。

保健省が協議している人口法の改正案でも、高齢化社会に対応するための方法が幾つか提案されている。例えば、拠出と支払の原則に基づいて高齢者の長期のヘルスケアをサポートするための介護基金を設立するという案が検討されている。高齢者の長期的な介護は、予防、健康増進、治療、リハビリ、緩和ケアを組み合わせるという原則に基づいて実施される必要がある。また、地域と家族における高齢者のヘルスケアと高齢者医療、介護施設、デイケアを組み合わせて発展させなければならない。更に高齢者の長期ケアを担当できる看護師人材と、高齢者医療専門の医師の育成を進める必要もある。

保健省人口総局のグエン・ゾアン・トゥー局長は、ベトナムは高齢化社会への適応に積極的に取り組み、科学技術を応用した高齢者のヘルスケアサービスを充実させる必要があると指摘する。

2020年ASEAN加盟各国は、加盟国が高齢化社会に対応するためにダイナミックで革新的な政策を実現させ、高齢化社会に積極的に対応出来るようにするためにACAI協定を締結した。

出典:22/11/2021 VNEXPRESS
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