猛暑によって北部の電力消費量が増加しており、ついに前年のピークを23%近く上回る2万2800MWに達した。
中央給電指令所のデータによると、北部の電力消費量が7月18日に過去最高の2万2800MWに達した。この数字は2021年のピークを4200MW上回っており、23%近くの増加となる。過去最多であった2022年6月21日の数値と比較しても今回の電力消費量が500MW上回っている。
最近、北部では猛暑が続いており、気象庁によればハノイと北部の14省と中部の各省では、最高気温が36℃~38℃に達しており、今後も1~2日は猛暑が続くとみられている。
ベトナム電力公社(EVN)によると、北部は猛暑が長引いたことで電力需要が急増しており、発電所にも影響が出始めている。現在、カムファー火力発電所、タンロン火力発電所、クアンニン火力発電所、ニンビン火力発電所及び、モンズーン2火力発電所で故障が発生し、1555MWの発電が出来なくなっている。
7月4日にハノイと北部の一部地域では、発電所の故障によって2時間の大規模な停電が発生した。
以前にEVNが試算したところでは、2022年の電力消費ピーク時または、異常気象時に1500~2400MWの電力が不足する。
さらに、猛暑が長引けば各地の送電線に強い負荷がかかるため、送電網に局地的な被害が出るリスクも高くなる。
電力不足や送電網の故障リスクを抑制するためにEVNでは、市民や民間企業に対して、昼の電力消費ピーク時(11時半~14時半)と夜間の電力消費ピーク時(20時~22時)の電力使用を控えるように要請している。エアコンなどの空調設備は27℃以上に設定し、扇風機などと併用することが推奨されている。
「年初からこれまで発電のための燃料価格(石炭、ガス、石油など)が非常に高くなっており、電力システムのコスト削減のためには節電が非常に重要です。」とEVNは指摘する。
出典:18/07/2022 VNEXPRESS
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