インテージは、資産に関する世界9ヶ国調査(2022年2~3月/20~49歳の男女計3062名)を行い、「人生を豊かにすると考える資産」について聴取した。その結果、ベトナム(ホーチミン市・ハノイ)では投資用住宅が46.3%で回答トップ。加えて「(賃貸よりも)積極的に住宅を所有したい」が94%で、住宅への興味関心の高さがわかった。
ベトナムのトップ3は「投資用住宅(46.3%)」、「現金・預金(37.4%)」、「金・金塊(29.5%)」。回答者の投資用住宅の所有率は既に30.1%で、値上がりが期待できる魅力的な資産と見なされているようだ。報道でも不動産価格は、前年同月(2020年4月)比でハノイのDong Anh郡は75.5%、ホーチミン市Cu Chi郡は27.7%の上昇。対照的に、日本では「現金・預金(63.2%)」がトップであり、投資用住宅の所有率は2.7%とかなり低い。日越の投資用住宅への意識の違いは明白だ。
住宅の購入資金トップ3は「自分の貯金・収入(43.2%)」、「配偶者の貯金・収入(21.9%)」、「金融機関からのローン(10.8%)」であった。ベトナムの住宅ローン金利は年に約12%と高いことが理由のようで、日本は「金融機関からのローン」が36.6%と高い。今後購入する住宅は、「中古(12.3%)」より「新築(73%)」が、「賃貸(3.9%)」より「持ち家(94.6%)」が圧倒的に多かった。
なお、住宅購入時の重要点トップ3は順に、「治安の良さ」、「空気の良さ」、「医療サービスの受けやすさ」。多くのスマートシティが回答者の目指す方向性と合致しており、今後も投資用住宅の所有率が増えると予測される。