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タンソンニャット空港、デジタル化で混雑緩和を加速

タンソンニャット空港の自動ゲートを利用する乗客たち
(C)THANH NIEN

VNeIDと自動出入国ゲート導入、処理時間は最短15秒

常に処理能力を超える状態で運用されているタンソンニャット国際空港において、出入国管理局はVNeID(電子身分証アプリ)および自動出入国ゲート(Autogate)の導入を本格化させ、出入国審査の迅速化と正確性の向上を進めている。利用者の満足度を重要な評価指標と位置づけ、混雑緩和と安全確保の両立を図る。

テクノロジー利用者向け「専用動線」を整備

2026年旧正月前の繁忙期、タンソンニャット空港には大量の利用客が集中するが、長蛇の列は徐々に「技術による流れ」に置き換えられつつある。
ベトナムの出入国管理局は、新たなセキュリティチェックモデルを導入し、国民IDカード情報をVNeIDアプリ上で運用する体制を整えた。

この時期、空港全体が常時100%を超える稼働を強いられており、出入国管理局も全員体制で対応している。1日あたりの出入国処理件数は約4万7,000〜4万9,000人に達し、ピーク時には6万1,000人を超える日もある。

窓口増設と人員倍増でボトルネックを解消

タンソンニャット空港出入国管理局のファム・クオック・フン副局長によると、現場では動線設計の見直しと分散配置を実施し、混雑ポイントには専門の管理官を50〜60人増員した。出入国エリアの審査窓口も、通常の22カウンターから最大35〜40カウンターへ拡張し、各勤務シフトの人員は平常時の2倍に増強されている。

スマートゲートで審査時間を大幅短縮

ドー・バン・ハオ副局長も、数百万人規模の利用者の行動を変えるため、視認性の高い場所に10台の自動キオスクを独立配置し、優先的に通過できる「グリーンレーン」を設けたと説明する。

利用者は書類提出を必要とせず、スマートフォン操作と顔認証のみでセキュリティゲートを通過でき、所要時間は10〜15秒程度に短縮されている。システムは電子身分情報と顔画像を自動照合し、人的介入なしでゲートが開く仕組みである。

人員不足を補う「切り札」としてのAutogate

2025年の旅客数は前年比8.7%増の年間5,000万人に達し、出入国管理業務への負荷は急増している。インフラ拡張が追いつかない中、Autogateは人員不足を補う有効な手段となっている。

統計によると、タンソンニャット空港では1日平均約2,500人がAutogateを利用しており、累計登録者数は14万5,091人と、前年から24%増加した。

従来は航空乗務員や電子パスポート所持のベトナム国民に限定されていたが、現在は一時滞在許可証所持の外国人、外交パスポート、APECカード保有者、大口投資家にも対象が拡大されている。特にベトナム国民の優先利用は、国際線到着が集中する時間帯の混雑緩和に大きく寄与している。

デジタル化で越境犯罪を阻止

今回の近代化の目的は、不要な中間手続きを徹底的に排除する点にある。データ統合により、行政手続きは約40%削減された。一方で、混雑に紛れた不審者の侵入を防ぐため、警戒態勢も強化されている。

実際に、海外から送られた健康食品に偽装された大量の合成麻薬を摘発した事例では、高性能スキャナーと行動分析により不審点を特定し、現場で検挙に至った。

2025年には、生体認証と自動照合システムにより、偽造書類を用いた指名手配犯も相次いで摘発された。整形手術で容姿を変え、親族名義の旅券を使用した容疑者も、Autogateの生体認証で差異が検出され、即座に警報が発せられた。

さらに、最新型パスポートスキャナーとAIを組み合わせることで、精巧に作られた欧州諸国の偽造旅券も判別されている。

出入国管理警察は、デジタル転換と一体となった空港保安強化を今後も推進し、タンソンニャット空港を「安全で近代的、かつ利用者に優しい国際航空の玄関口」として維持していく方針である。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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