6月22日午前、トー・ラム書記長兼国家主席は国家主席府で、米国海軍長官代行を務めるフン・カオ氏と会談した。
フン・カオ氏は、クアンチ省で開催される「太平洋パートナーシップ・フレンズ・オブ・パシフィック2026(PP-PF26)」への参加に合わせてベトナムを訪問していた。
クアンチ省での人道支援活動を評価
トー・ラム氏は、フン・カオ氏の訪問を歓迎するとともに、戦争被害を大きく受けたクアンチ省で人道支援や災害救援を目的とした国際協力プログラムが実施される意義を高く評価した。
また、フン・カオ氏を通じて、米国のドナルド・トランプ大統領夫妻への親書とともに、ベトナム訪問への招待を改めて伝えた。
「米国は最重要の戦略的パートナー」
トー・ラム氏は、ベトナムが米国を最も重要な戦略的パートナーの一つと位置付けていると強調した。
その上で、両国が包括的な戦略的パートナーシップの枠組みの下で協力を深化させ、両国民の利益だけでなく、地域および世界の平和・安定・繁栄に貢献していくことへの期待を示した。
また、防衛分野で近年前向きな進展がみられると評価し、既存の協力メカニズムやプログラムを引き続き着実に実施するよう呼びかけた。
フン・カオ氏「強く自立したベトナムを支持」
これに対しフン・カオ氏は、再びベトナムを訪問できたことへの喜びを表明した。
同氏は、米国がベトナムとの関係を重視しており、
- 強く独立した国家
- 自立した国家
- 繁栄する国家
としてのベトナムを支持すると述べた。
さらに、二国間のみならず地域・国際レベルでも協力を拡大したいとの考えを示した。
海洋安全保障分野での協力拡大へ
双方は、防衛協力、とりわけ海洋安全保障分野での協力が両国の平和と繁栄だけでなく、地域の安定と発展にも重要な役割を果たしているとの認識で一致した。
フン・カオ氏は、
- 海洋安全保障
- 能力構築支援
- 人道支援
- 災害対応
などの分野で協力をさらに拡大したい意向を表明した。
戦争被害克服は両国関係の重要な柱
トー・ラム氏は、戦争被害克服に関する協力がベトナム・米国関係において特別な意味を持つと強調した。
その上で米国に対し、
- ダイオキシン除染事業
- 不発弾・地雷除去
- 障害者支援
などの取り組みを継続・拡大するよう要請した。
また、7月の戦傷軍人・烈士追悼月間を前に、ベトナム戦争で犠牲となった兵士の遺骨特定に向け、
- 技術移転
- 関連情報の提供
- 遺品の引き渡し
などへの協力強化を求めた。
トー・ラム氏は、こうした取り組みは人道的意義を持つだけでなく、両国間の和解と信頼醸成を象徴するものだと述べた。
「戦争の痛みを理解している」
これに対しフン・カオ氏は、自身も戦争期に生まれた世代であり、戦争の痛みを深く理解していると語った。
同氏は、戦争被害克服に関する協力の成果について、
「過去を閉じ、未来へ向かう両国の姿勢を示す象徴である」
と評価した。
また、米国政府は今後もベトナムにおける戦争被害克服事業への長期的な支援を継続する方針を改めて表明した。
ベトナム系米国人としての思いも表明
フン・カオ氏は今回が2度目のベトナム訪問であることに触れ、ベトナムの発展と国際的地位の向上に深い印象を受けたと述べた。
さらに、
「現在の立場だけでなく、ベトナムの血を引く一人として」
と語り、米国内のベトナム系コミュニティが両国関係の発展とベトナムの平和・繁栄に貢献できるよう引き続き支援していく考えを示した。
インド太平洋地域の安定へ協力継続
会談の最後にトー・ラム氏は、ベトナムと米国の関係が今後も安定的かつ実質的に発展し、インド太平洋地域の平和・協力・発展に積極的に貢献していくことへの期待を表明した。




















